一粒チョコな毎日

 


◆ 8月4日(土) 栞

最近の電車は便利になった。いや、切符の話である。
私がよく乗る京王線。切符を買わずにパスネットというカードを使うと、他路線との乗り継ぎもスムーズだ。1枚のカードを持つだけで、乗り継ぎ時も切符を買い直す必要がない。
パスネットの導入とともに手元に切符が残らなくなった。以前は切符と定期券をあわせて使用すると、改札を出るときに不要の切符が手元に残った(キセルをしているわけではない)。これが私には重宝だった。普段、本をよく読む私は1〜2日に1冊読む。多いときは1日に2冊読む。いつも電車の切符を栞代わりに挟んでいた。
1度読んだ本でも、時間をおいてまた読む。そんなとき、以前読んだときの切符が表紙を開いたところに挟まっていると、「ああ、この本は○年前に読んだんだなあ」と思う。出てきたのが新幹線の切符だったり飛行機のチケットの半券だったりすると、「そうそう、この本を読んだのは○○へ行く途中だったんだなあ」とその当時を懐かしく思い出す。
今では切符がそうそう残らないので、これからはこんな気分にひたることもなくなるのかもしれない。そう思った矢先。今日は久しぶりに吉本ばななの『白河夜船』を読んだ。中から出てきたのは1枚のレシートだった。「mister Donut 調布パルコショップ」と書かれたその紙の日付は93年8月11日だった。アイスコーヒー280円。その日がどんな日だったかは思い出せない。でも、レシートに書かれた店名と品名でそのときの状況が脳裏に甦ってきた。そう、あの日は珍しくその店でアイスコーヒーを頼んだのだ。後にも先にも、その店の席に座ったのはあのとき1度だけ。のんびりコーヒーでも飲みながら本を読もうと思ったのだ。座った席も覚えている。確か後ろのテーブルにはヤンママ風の母親と子供がいた。隣の席はタバコを吸う女の人で、そのタバコの煙に耐えかねて席を立ったのだった。たった1枚のレシートで8年も前のことが次々と思い出されてきたのだった。
「白河夜船」とは実際には見ていないのに見たふりをすること。京を見たふりをした者が、京の白川のことを尋ねられて、川の名前だと思い「夜船で通ったから知らない」と答えたのがその言葉の由来。熟睡していて前後を知らないときにも使う。私にとっての『白河夜船』は「見ていないのに見たふりをする」どころか、「見たことを忘れていたのに見たことを思い出した」本だった。こんな栞、あなたもいかがですか?

◆ 8月5日(日) W32/SirCam@MM

ここ数日、手に汗握る日々を過ごしていた。
それは数日前、見知らぬ人から
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 Hi! How are you?
 I send you this file in order to have your advice
 See you later. Thanks
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というメールが送られてきたことに端を発する。もちろん、妙な添付ファイル付きである。送り主は中国人。ここで気付くべきだった。そう、これはサーカムという新種のコンピュータウィルスだったのだ。最近、中国人からメールが来ることのあった私は、つい添付ファイルをWクリックしてしまった!
その翌々日、某MLからのメールでそれがウィルスだと知った私の恐怖を想像して欲しい。このウィルス、My Documents以下にあるファイルをアドレス帳にあるメルアドに自動的に送りつけるというのだ。毎年10月16日にはHDD内の情報を消してしまったり、無関係のファイルでHDDを満杯にするという。
これまでにも週に2〜3通の割合でウィルスが届いていた(恐らく私のメルアドがアドレス帳に載っている人が感染してしまっているのだろうが、送り主が特定できないために警告することもできない)。しかし、今度のウィルスはそれよりももっと恐ろしいウィルスだというのだ。
このウィルス、ここ最近はほぼ毎日送られてくる。ということは、私の知っている誰かが感染しているということだ。そしてまた、添付されるファイルのサイズが尋常でない。1MBを超えるものが送られてくることもある。
毎日ウィルススキャンを行って「感染ファイルなし」の結果が出ても安心できず(当たり前である。添付ファイルを実行してしまったのだから感染しているはずなのだ)、とうとうさっき、ウィルス駆除ツールをダウンロードしてきて実行した。その結果。白!
ウィルスメールの添付ファイルを実行したにもかかわらず感染しなかったのが何故なのかわからないが、非常に緊張する毎日であったことは否定できない。どうか皆さんも定期的なウィルススキャンを!

◆ 8月9日(木) 雛鮨はうまい!

寿司を食べたくなった。
昔はそれほど寿司に対する執着がなく、「まあ、寿司があればうれしいけれども寿司だけではものたいないので別のものがあった方がいいが、それでもない場合はまあとりあえず寿司だけでもいいかなあ」という程度の執着であった。それが年齢とともに「寿司係数」があがってきている。
いまだに焼肉とかステーキとかイタ飯とかフレンチ、中華は大好きである。しかし、「あー、寿司食べたいー」と思う頻度が上がってきているのだ。そして「寿司で満腹になったらすごくシアワセ」などと考えている自分がいる。
寿司係数の中でも最近は白身魚係数が急上昇である。以前はうに、とろ、いくらのゴールデントライアングルが私をノックアウトしていたのだが、今はたい、ひらめ、かんぱち、しま鯵あたりが寿司四天王として急接近しており、他の追随を許さない。
さて。今日は新宿の雛鮨に行ってきたのでその話。いや〜、うまかった。うに、いくら、焼きうに、とろ、ひらめ、かんぱち、しま鯵、すずき、たい、ほたて、赤貝、生タコ、あわび、焼きガキ、ネギトロ、サーモン…… 食いも食ったり40カン。焼きうには3カン、とろにいたっては4カンも食べたのだった。これだけ食べて3980円。「寿司の食べ放題は元が取れないし、そんなに腹いっぱい食べるのは寿司の食べ方ではない」という人もいるだろうが、やはり値段の心配をせずに食べられるという点で「うまい寿司の食べ放題」というのは試してみるものだ。
せっかく寿司を食べるのに、「このトロを食べると5000円超えちゃうから〜、しめさばにしとこうかなあ」とか考えずに、好きなものだけ好きなだけ食べる食べ方こそ寿司にふさわしいのだ。なーんてね。

◆ 8月10日(金) タブレット

昨日は新宿に出たついでに、WACOMのタブレットを買ってきた。
前から「欲しいなあ」と思っていた。でも、「そんなに絵を描くわけでもないし必要ないかなあ」と思って我慢していたのだった。我慢していたのに……IT講習会でタブレットを触ってみたら「これは楽しいかもしれない」と思い始めたのだった。そして、「アルバイトのお金が入るんだし…本業の給料も入ったし……これくらいいいかな」と自分を納得させて、とうとう購入してしまったのだ!
タブレット。Photoshop 5.0 LE 付き。ついでにアプリケーションソフトのコーナーで Paint Shop Pro 7J を購入。あっという間に諭吉が2枚飛んだが、それもよし。
よくなかったのは帰ってからのことだ。タブレットドライバをインストールしようとしたら、いきなりウィンドウズが文字化け。結局昨夜はすでにサポートセンターが営業終了していたので、今朝電話をしてみたのだった。
WACOM「Windowsを再起動させてSafeモードにして立ち上げてください。起動したらまた再起動して普通にWindowsを起動させてください。これで元に戻ります」
戻らなかった……
WACOM「それはWindowsの問題ですのでこれ以上はサポートしかねます。お使いのパソコンメーカーかMicrosoftに聞いてください」
あっさりワコムに見放された。悔しい。
仕方ないので私の愛する2号機VAIOのメーカー(ついでに言えばマシン名は「Molulu」)、SONYに電話してみる。つながるまでに時間がかかった。まあ、よい。
SONY「では今から言う手順を行ってください」
要するにSafeモードで起動しろということだ。さっきそれでは解決しなかったんだけど。
SONY「それではおそらくフォントのキャッシュが壊れているのだと思われます」
なるほど。では、もう一度Safeモードで起動……と。再起動時にSafeモードにするのに失敗したので少々時間がかかってしまった。黙ってるのもつまらないので、いろいろ聞いてみた。
SONY「そうですね。日に2〜3件は同様のお問い合わせがあります」
やっぱりねえ。
SONY「Windowsではときどき同様の不具合があるようです」
そしたら、この間急にフォントが使えなくなったことがあるんだけど、それもフォントのキャッシュがすでに壊れていたせいですかね?
SONY「そうですね。その可能性が高いです。で、起動はしましたか?」
はいはい。なんとか。
SONY「Safeモードで起動したらCドライブの中の "ttfcac" を検索してください。見つかったら削除してください」
異常に丁寧に教えてくれる。まさに手取り足取りという感じだ。お兄さん(名前は忘れた)、ありがとう。
SONY「では再起動して通常モードで立ち上げてください」
再起動…再起動……っと。ん? どれどれ? おお! やった! 文字化けが直っているではないか。サポートセンターにつながるまでに少々時間がかかったが、やはり餅は餅屋だ(古い……)。
そんなわけでタブレットも普通に使えるようになったので、私の描いた絵を見てやってください。 m(_ _)m


極楽気分を味わっているモアナ

◆ 8月14日(金) うっき〜

毎年秋頃、大学時代のサークルの仲間で行く旅行がある。私は滅多に参加しないが、去年はたまたま出かけることにした。そこで見つけたのが浜松駅の売店で売られていた「うっき〜」。青い肢体に大きな耳(ヒレだ!)。なんとなく心惹かれる物体。ようするにウナギのぬいぐるみなのだ。
さてさて。その「うっき〜」。本日手に入りました。今夜から抱いて寝なくちゃ。ウッキ〜〜〜♪


ちょっと目つきの悪い「うっき〜」。


記憶の中の「うっき〜」。

◆ 8月17日(金) 千と千尋の神隠し

スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」を見た。
ジブリの作品は結構好きだ。
  
風の谷のナウシカ … 好き。ナウシカの行動に涙。クシャナも好きだぞ。
  
天空の城ラピュタ … 大好き。空を飛ぶ話はやっぱりいい。
  
となりのトトロ … トトロの大きくてふくふくしたおなかで眠りたい!
  
火垂るの墓 … 嫌い。こういう話、大嫌い。教訓だらけの映画は見たくない。
  
魔女の宅急便 … 大きな世界で自分を見失いそうになるキキに自分を見た。
  
おもひでぽろぽろ … 評価は低いらしいけど私は好きだ。だっていい話でしょ。
  
紅の豚 … これこれ。これこそロマンでしょ。雲の平原。青い海。
  
平成狸合戦 ぽんぽこ … だから教訓めいた話は嫌いだってば。
  
耳をすませば … 面白かったけど、それだけ。でも、雫のお父さんが好き。
  
もののけ姫 … サンの声が嫌いだ。エボシの生き方は天晴れ。
  
ホーホケキョ となりの山田くん … 見てない。多分、これからも見ない。
「千と千尋の神隠し」はさらっと見られて面白かった。ところどころに和んでしまうようなアソビもあって、力を抜いてのんびりできた。ここまでハッピーエンドなストーリーは初めてではないだろうか。
「千と千尋の神隠し」の感想? 一言で? そうねえ。カオナシが出した砂金。私だったら全部もらうな。

◆ 8月20日(月) ぼの貝

久々のオフ会。
インターネットの世界に足を踏み込んだばかりの頃(3〜4年前)は、とにかくネット上で人と出会うのが面白くて、オフ会に参加してはたくさんの友人を作った。普通だったら出会うことのないような人(etc.職業、年齢、性別、地域などなど)と知り合って、それは楽しい経験だった。
最近は自分自身がネットにどっぷり浸かることもなく、今までに知り合った人の中で、とくに親しくなった人とだけしか付き合うことがなかった。これはインターネットに慣れてきたせいなのか、自分の年齢のせいなのか、それとも飽きてきたせいなのかわからない。
昨日は8ヶ月ぶりのオフ会。「ぼのぼの」のオフ会だ。久しぶりに11人という大人数(ぼのぼのでは)での集まり。ちなみに、このオフ会のことを我々は「ぼの貝」と呼んでいる。マンガのぼのぼのはいつも貝を持っているからなのだ。
広尾の「香港ガーデン」で飲茶食べ放題のオフ。私が初めて会う人は少なかったけど、私以外のメンバーは初対面の出会いも結構あったりして、楽しめたようだ。よかった。よかった。

 


飲茶を楽しむぼのぼの。

◆ 8月21日(火) 台風のそのまた上

私は飛行機の運が結構いい。
悪天候で着陸できないかもしれないと言われたにも関わらず、無事に着陸できたことは数知れず。昨日まで、あるいは朝まで悪天候で欠航が相次いでいたにも関わらず、午後から晴れて離陸できたことも数知れず。
今日は実家への帰省の日。昨日からの台風で欠航する便も多く、「さーて、どうなることやら……」と思っていたところ、私の乗る便は搭乗開始。無事に離陸して無事に着陸した。
雲の下は台風で雨風がひどくても、雲の上は(当然ながら)雨は降らない。雲の平原と青い空。こんな気持ちのいい風景は他にないんじゃないかとも思う。これが見たくて新幹線ではなくて飛行機を選んでいるようなものだ。
ところでJASさん、特定路線以外ももう少しお値段を安くできませんか〜 年に2回、往復で5〜6万ずつ支払うのって結構キツイんですけど。それと、もう少し利用者のことを考えたサービスを展開してくれるとうれしいんですけども。ダメ?

◆ 8月24日(金) +−0

昼食を食べようと喫茶店に入った。オープンサンドとアイスコーヒーを注文した。しばらくして「材料がないのでできません」と言ってきた。できないメニューをメニューに載せるな。できないなら注文を取るときに言え。
仕方がないのでツナサンドのランチセットを頼んだ。運ばれてきたランチを見たら、付いているはずのコーヒーゼリーが付いてなかった。他の席のランチにはコーヒーゼリーがついている。ウェイトレスを呼んで問いただすと、「本日分のコーヒーゼリーはなくなりました」ということで、代わりにグレープフルーツが一切れついていた。無いなら無いと最初に言え。しかもまだ12時半にもなっていないのに品切れとは。もう少し多めに作っておけ。
伝票を見たら700円のランチなのに720円と書いてあった。またまた店の者に聞くと「アイスコーヒーは20円増しです」と言う。そういうことは注文時に説明するものだ。馬鹿者!
次にミスドでコーヒーを飲んだ。ここのミスドはドーナツをセルフサービスでトレイに乗せる。後ろにいたオバサン2人。トレイに取ったドーナツ(上に生クリームが乗っていた)をひっくり返したので、手で上下を直していた。そして平然とそれをトングでつまんで売り場に戻した! 次にチョコレートのドーナツをトレイから売り場に手でつまんで戻した! をいをい。それは大人の常識としてありえないでしょう?
非常に気分の悪い状態でガシャポンをした。200円投入してレバーを回したら、うれしいことに1回でモーグリ(FF9)のキーチェーンが出てきた(モーグリのが欲しかった)。うれしい。
これでイヤ〜な気分も帳消しになった。人生なんてそんなもの。

◆ 8月25日(土) かなり不愉快なこと

一昨日、どう考えても間違いとしか思えないメールが10通以上届いた。メールの内容とヘッダー情報から察するに、真相はこういうことである。
(1) ある人(仮にAさんとしよう)がメールのアカウントを変更した。
(2) Aさんは友人4人(それ以上の人に送った可能性も有り)に「メールアドレスを変更しました」とメールを送った。
(3) ところがAさんがメーラーの差出人情報に私のメルアドを登録していた。
(4) Aさんがメールを送ったうちの1人はJ−Phoneユーザで、受信制限をかけていたためにJ−Phoneのサーバがリターンを私のアドレス宛に返してきた。
(5) 残りの3人はAさんからのメールに対してそのまま返信したために、リプライは全て私に送られてきた。
(6) Aさんは自分宛の返信が届かないので、4人に対して「返事が届かない」とメールを出す。
(7) Aさんからのメールを受け取ったメンバーがさらにテストメールを出す。
この悪循環で、私宛に何通ものテストメールが送られてきたというわけだ。
これ以上間違いメールが届くのは不本意なので、各々に対して「あなたのメールは間違って私のところに届いています」ということと、「Aさんのアドレスをもう一度確かめてください」ということ、また「Aさん自身にもメーラー設定と自分のアドレスの確認をするように伝えて欲しい」というメールを送った。
結果。そのうちの1人からは「間違えてごめんなさい」というメールが来た。他の人からは未だ詫びの言葉はない。自分のアドレスを間違えていたAさんからも、何も言ってこない。あー、もう、不愉快。
私のメルアドは"chineko@nifty.com"。ときどき"chiineko@nifty.com"宛らしきメールが、私のところに届く。もちろん送信者が宛先に私のアドレスを書いたためだ。この場合も私は必ず「あなたのメールは間違って私に届いています」と伝えるようにしている。それでもお詫びのメールが来ることはほとんどない。
だからここで言わせてもらおう。

メールは出す前に宛先を確認しろ! 間違いメールを送ったら詫びを入れろ!! それ以前に自分のメールアドレスを間違えるな!!! キーーーッッ

◆ 8月26日(日) ゴキブリマーク

私の通っていた高校もようやく校舎建て替えとなった。学校が建築された当時はモダンだった(らしい)校舎も、25期生の私が在校していたときにはすでに古びていた。なにしろ「廊下がない」「サッシでない」「トイレの水が出ない」という恐ろしい学校だったのだ。
「廊下がない」。つまり、教室移動は階段とベランダを使うというわけだ。雨の日、雪の日は大変だった。
「サッシでない」。窓枠は隙間があって、春には黄砂が、梅雨には雨が、冬には雪が吹き込んだ。暖房だって行き届かず、冬の授業は寒かった。
「トイレの水が出ない」。本当に出ない。10分間の休憩時間に、どうしても水が出なくて近くの店までトイレを借りに行った生徒もいた。
県下の高校が次々と改築される中、私の母校はいつまでも改築の話がなく、どんどん取り残されていったのだった。私が卒業して●年、やっと改築されることになり、工事中の学校はすっかり様変わりしている。
家から歩いて5分。学校まで行ってきた。ついでに生徒に不評だった校章(通称ゴキブリマーク。襟章は学年によって白・赤・青に分けられていた。私は赤だった)の写真を撮ってきた。うん。やっぱりゴキブリに似ている。
この学校のおかげで今の自分がいるんだよね。多分。


工事の進む校舎。


校舎壁面のゴキブリマーク。

◆ 8月29日(水) ビーズ細工

最近はまっているのがビーズ細工だ。いろいろな大きさや色の違うビーズを買ってきては指輪だのペンダントヘッドだのを作っている。
子供の頃からこういう手先を使った細工物をするのが好きで、ペーパーフラワー、編物(レース・毛糸ともに)、刺繍などなど、いろいろやってきた。外で遊ぶよりも家の中で黙々と作業する方が多かった。学校が遠くて近くに友達がいなかったことや、近所の子供たちが学校が違うことで仲間に入れてくれなかったことが原因だと思われる。割と手先の器用な方だったので、できあがりは我ながら惚れ惚れするほどの出来栄えであった(夏休みの自由課題の宿題として提出した際にも、あまりに完璧すぎて1人で作ったと思われなかった可能性有り)。しかし、考えてみれば小学生で完璧にペーパーフラワーを作ったり、レースのテーブルセンターや毛糸のセーターを編みあげたりする子供というのは不気味だ。あまりお友達になりたくないタイプだ。
こんな私に色とりどりのビーズを与えたが最後、どうなるかわかっていただけると思う。子供の私はすっかりビーズにはまってしまって、遠方から1歳上の従姉が来たときもビーズ細工をしようと誘って嫌がられた。彼女はそういう細かい細工物は嫌い…というか苦手なタイプだったから。
さてさて。1週間も実家に帰って暇をもてあましていた私は、久しぶりに(「何年ぶりか」などということは聞いてはいけない)ビーズ売場を訪れ、2000円分くらいの買い物をしてしまった。そして昔の記憶を頼りにビーズと格闘(!)することになった。すでに昔ほどの器用さはないものの知恵だけは身につけたので、同じデザインで色だけ変えるなどという小手先の技を駆使して立派な駄作を生産しつづけている。 (^^;


とりあえず指輪。


ついでにチョーカー。

◆ 8月31日(金) 教師びんびん物語2!

夏休みだの冬休みが終わるときに必ず見るのが「教師びんびん物語2」のビデオだ。私が学生の頃にフジテレビで放映されていたから、ずいぶん昔のドラマだ。
自分の就いている仕事がドラマのテーマになったことのある人ならわかってもらえると思うけれど、所詮ドラマはドラマ、絵空事。あんな教師がいるわけないし、あんな学校があるわけがない。見ながら思わず茶々を入れたくなる。それなのに何故見るのか。つまりこういうことだ。「気合」なのだ。気合を入れるためにコレを見る。そして最後のところでいつも涙するのは秘密だ!


 

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