一粒チョコな毎日

 


◆ 7月13日(金) デジカメGET!

13日の金曜日。不吉である。
そんなことはさておき、新しいデジカメを買った。今、一番人気のOLYMPUS CAMEDIA C-700 Ultra Zoom である。この間の日曜日に予約して入荷待ちしていたのが今日届いたというわけだ。さっそく店に寄って商品を購入! ああ、この日を待っていた。 p(^^)q
家に帰って、さっそく電池を充電する傍ら、説明書を嘗めるように読み尽くした。そしてわかったこと。それは「予想外に高機能」だってこと。100%使いこなす自信は……ない。でも、バリバリ撮っちゃうぞー

◆ 7月15日(日) 渦巻く空

少しずつデジカメの使い方を練習している。いろいろなものを撮ってみたいと思いながら、この毎日続く暑さのせいで全ての気力が萎えていく気がする。
暑い。だるい。頭が痛い。ドアを開けるのも嫌だ。
夕方になって日が翳ってきたので思い切って住んでいるマンションの屋上に出てみた。
何が起こったんだろう。東の空は青く澄んでいてレースのような雲が浮かんでいる。ところが西の空はどうだろう。今まさに沈んでいく太陽を取り込もうとするかのように雲が渦巻いていた。太陽だけでなく、世界の全てのものを取り込もうとするかのように。その渦巻いた雲を追うかのように、薄桃色の波のような雲が迫っている。
私が家の中で世界と断絶した時間を送っていた間に、世界中の全てのものが空に吸い込まれてしまったような気がした。


波のように迫ってくる雲。


青い空にうっすらと霞のようにかかった雲。


大きく渦巻く雲の波。

◆ 7月16日(月) スリリングな1時間

毎朝7時に家を出る。
最寄りの京王線の駅まで歩いていき、駅で通勤快速を一本見送り(朝のラッシュはすさまじい。経験したことのない人には説明するのが難しいが、敢えて言うなら「ここのミカン、袋に好きなだけ詰めて500円!」と言われて必死にミカンを詰め込んだ袋に似ている。身をよじる隙間もなく、少しでも体を動かそうものなら隣の人に舌打ちされたり怒鳴られたりする)、各駅停車(こちらは通快ほど混まない)に乗って笹塚まで行く。この間に通勤快速に追い抜かれる。
笹塚で同じホームの向かい側に来る通勤快速本八幡行き(通快なのは京王線の間だけで、新宿を越えると都営新宿線に乗り入れるため、そこから先は各駅停車になる)が来るのを待ち、次の当駅始発本八幡行き(理由は単純に座れるから)に乗る。
市ヶ谷で新宿線から営団南北線に乗り換える。この駅で浦和美園行きをやり過ごし、やはり当駅始発の鳩ヶ谷行きに乗る。
王子神谷で降りて、あとは学校まで歩いて行く。着くのは8時20分。
さて。
今日は目が覚めたら7時24分だった! 何度目をこすっても、時計の文字盤は7時24分を指しているのだった。そう。私は寝過ごしたのだ。
すぐに飛び起きて顔を洗い、歯を磨いて速攻で着替える。この間6分。7時30分ちょうどに家を出た。本来ならばすでに笹塚に着いていなければならない時間だ。とにかく走って駅に行く。ホームに停まっていた通勤快速新宿行きに飛び乗って笹塚まで行く。笹塚に着いてみれば7時55分。向かいのホームで待っている本八幡行きに乗り換えつつ、最後部車両まで移動(市ヶ谷での乗り換えは最後部が最適なのだ)。市ヶ谷到着が8時4分。すぐに乗車券の清算(乗り継ぎの途中で改札の外に出ないので、清算が必要なのだ!)をして南北線のホームまでひたすら走る。これが長い。こんなに遠い乗り換え、誰が作ったんだ! 8時6分の浦和美園行きがホームに入線するのと同時に私もホームに滑り込む。ギリギリセーフで乗り込み、空いている席に腰を下ろして一息つきながら、禁断のお化粧タイム。基本的に、私は人前で化粧をするのに賛成しない。それは自分も他人もである。しかし、今日はそうも言っていられない。ファンデーションと口紅をぬって、ついでに眉も描く。これはものの数秒だ。私は異様に化粧が早いのだ。カバンの底に入っていたバレッタで髪をまとめて、とりあえずこれで人前に出られる姿になった。8時20分、王子神谷に到着。とにかく走って駅の階段を駆け上る。駅から学校までひたすら走る。
私が玄関に入ったとき、8時30分を知らせる朝礼のチャイムが鳴った。家を出て学校までジャスト1時間。こうして私は8時40分からの授業に余裕で間に合ったのだった。

◆ 7月23日(月) 哀しくなる店

今日は休みだ。いい気分で家を出て、昼ごはんを食べに行った。帰りはぶらぶらと散歩がてら商店街を通り抜けた。
いつもは日曜日にしか通らないので、その店が開いているのを見たのは初めてだった。外から覗くとハムスターの気配がする。自動ドアを開けて中に入ると、すぐ左にハムスターのケージがあった。
思わず絶句した。入らなければよかった。ケージの中に入っていたのはガリガリに痩せて毛の抜けたハムスターだった。ケージの隅にあったペレット(餌)にはカビが生えていた。床材がわりの新聞紙だけ取り替えて、餌は何日も放置したままの様子だった。もっと呆れたことに、この店はこんな状態のハムスターを「大特価1500円」として売っていたのだ。
見ているのがかわいそうで店を出た。こんな店はここだけではない。東京だけでなく日本全国に、ここと同じくらいひどいペットショップがたくさんあるのだ。私に何ができるだろう? とぼとぼと家路につく私はやるせない気持ちでいっぱいだった。
10分ほど歩いただろうか。どうしてもさっき見た子たちのことが目の前をちらついてしまう。このままでは今夜眠れない。そう思った私は来た道を引き返した。意を決して店に入った。ハムスターのケージを一瞬見てから、店の奥にいた店主に話しかけた。「ハムスターの状態があまりにひどいんじゃないですか?」と。「ひどいとは?」と聞くので「あまりに痩せて毛も抜けているし…」と言うと、「あれはジャンガリアンだから。あれ以上大きくならない」と答える。私が言ったのはそういう意味ではない。「ジャンガリアンが大きくならないのはわかってます。家にだっていますから。それにケージに入っていた餌もカビが生えてます」と言うと、「さっき掃除したばっかりだから。あとで取り替えておきますよ」と答える。そして早く話を打ち切りたいとばかりに、店の奥にある部屋に入るとピシャッとガラスのドアを閉めた。
私は言いがかりをつけたかったのではない。売り物であるにも関わらず、ひどい状態で放っておくのをやめてもらいたかっただけだ。だから私はそれ以上店に文句を言うのをやめ、私なりのやり方を取ることにした。幸い今日はデジカメを持っていたのでハムスターのケージのところに戻り、写真を撮った。ハムスターは訴えるような目でこっちを見ている。引き取ってやれないことをハムスターたちに謝った(この店で買ってしまえば、またかわいそうなハムスターが増える)。店を出てすぐにサングラスをかけたのは、光がまぶしかったからだけではなかった。

 


どうしても許せないペットショップ。


ケージの隅のエサはカビ。


痩せて毛の抜けたハムスターたち。

◆ 7月24日(火) 哀しくなる店……その後

昨日書いたペットショップ。私の入っているMLでどうしたらいいか意見を募ったところ、管轄の保健所に連絡するのがいいという情報をもらった。というのも、こういうショップは「動物の愛護及び管理に関する法律」の第2節第11条第1項に違反していることになるからなのだ。
今朝、早速保健所に連絡すると、実際に店に行って立ち入り検査をするとのこと。報告もあわせてお願いしたところ、夕方、担当者から連絡があった。それによれば「本日の調査ではとくにひどい状態は見受けられなかった」とのこと。昨日私が店主に苦情を言ったことで、多少の改善がなされたようなのだ。ただ、専門の調査員が検査に行くと言っても、必ずしもそれは「動物全般が専門」なのであって、「ハムスターが専門」なわけではない。動物病院などでも「小動物OK」ということでハムスターを連れて行くと「犬、猫が中心なのでハムスターのことはよくわかりません」と言われることがあるらしい。それと同じで、調査員もハムスターを専門に扱っているわけではないので、あまり細かく検分することができなかったのではないか、と思うのだ。
ただ、今回のケースのように個人が苦情を言ったり保健所に連絡することで、管理状態の悪いペットショップが、動物への扱いを少しでも改善してくれたらいいと思う。そのためにも「かわいそうだから」と売られている子達を購入するだけでなく、店側が「動物を売る」ということをもう少しきちんと考えてくれて、そして買う側が「動物を買う」ということについてあまりに安易にならないようにする努力が必要なのだ。

◆ 7月25日(水) IT講習会

今日から2週間(賞味10日)、千葉市のIT講習会に参加することになった。生徒ではなく、講師としてである!朝7時の「今から家を出ますコール」、会場に着いてからの「ただいま到着しましたコール」。慣れないことばかりだ。
朝7時に家を出たにもかかわらず、9時からの開講に遅刻しそうな気配。結果的には10分前に着き、講座には間に合ったけれど、かなりきわどい橋を渡ったようだ。
午前9時から午後4時まで。途中、休憩1時間。10日間で5クラスを受け持つ。インターネットとメールの使い方を教えるというのが今回の仕事。いつもと違うものを教えるというのはなかなか疲れる。帰りの電車ではぐったりとしてしまった。
明日はもう少し早く家を出よう……


 

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