7月25日(火)
今日もゆっくりめに起きて朝ご飯を食べたあと、フロントで不在時の荷物預かりができるかどうかを聞いてみた。そう、明日はイスタンブールに一旦別れを告げ、旅行最終日前日に戻ってくる。そのとき利用するのが同じホテルなので、できれば大きな荷物だけでも保管しておいてほしいのだ。すると、答えはOKだったので、これで安心。
続いてツーリスト・インフォメーションでTCDD(テー・ジェー・デー・デー=トルコの国鉄)の時刻表がないか聞いてみたところ、ここにはないと言う。スィルケジ駅に行けば時刻表があるから、そこで時刻表を見てチケットを買うように言われた。そういうわけで、今日の午前の予定を大幅に変更。まずはスィルケジ駅に行くことに!
スィルケジ駅といえば、ヨーロッパからくる列車の終着駅。そう、オリエント急行の終着点だ。アガサ・クリスティもここを利用したんだって。中にあるカフェの名前も「Orient Express」。鉄道博物館も併設されていて、雰囲気もたっぷり。懸案の時刻表はチケットブースに大きく貼ってあり、購入もスムーズだった。てっきり朝8:35の列車かと思っていたら、10時発のを勧められてちょっとびっくり。そうか、着く時間は30分しか違わないんだもんね。それなら余裕のある10時発の方が便利だよね。
そして今度はスィルケジからカラキョイまで歩いて、フェリーに乗る。15分くらいの船旅でハイダルパシャに着く。デッキの椅子に座っていると本当に気持ちがいい。船酔いをしない性質で本当によかった。
向こうの方に見えていたハイダルパシャ駅がだんだん近づき、目の前で止まる。今日は一日のんびりできるので、ハイダルパシャ駅の下見もしておくのだ。そうすれば明日慌てずにすむからね。ハイダルパシャ駅は近代的な感じはするけど、モザイクやタイルが使ってあって、トルコらしい雰囲気をかもし出している。ちゃんと雰囲気を残しているところが立派である。
駅の中をぶらぶら歩いていたら、猫を発見! ほんと、どこにでも猫がいるねえ。猫と遊んでいたら、カフェのおじさんが手まねで「チャイを飲むかい?」と聞いてきた。彼は全然英語が話せないので、身振り手振りとトルコ語だけだったけど、とにかくチャイをご馳走になってしまいました。(^^; それにしても、私だって英語はそんなに堪能なわけではない!
それでも言葉の通じない国を拙い英語で何とか旅していけるのは、中学校の頃にビシバシしごいてくれたT先生のおかげだと思う。授業は厳しかったし、緊張の連続できつかったけど、そのおかげで英語もしっかり覚えたし。「日本の英語教育はダメだ」なんて言われてるけど、なんのなんの、十分ですよ。話せて、ちゃんと意思の疎通が図れればそれでいいんだもの。そして私の場合は中国旅行で「外国語を躊躇なく話す」練習もしたしね。それにしてもトルコは中国よりはるかに旅しやすい。私話せるトルコ語の単語は、「メルハバ(こんにちは)」「ギュナイドゥン(おはよう)」「テシェッキュル・エデリム(ありがとう)」「エヴェット(はい)」「タマーム(OK)」くらいだけど、何とかなるもんね。
さて、ハイダルパシャからカラキョイに戻って、今日もイスティクラール通りへ(笑)。ここもずいぶん慣れたなあ。今日は仏蘭西小路を覗いたりしてから、魚市場へ。いたいた、いつものおじさんが!
そんなわけで今日もムールのフライを2本。やっぱりおいしい! ついでにピラウ詰めの方も3個で1YTLだというので注文したら、おじさんがレモンを絞って、貝の上のピラウを片方に寄せてくれて、あろうことか私の口に全部ぽいっと入れてくれました。私の手が汚れないよう気を遣ってくれたみたいで、3個とも口の中に放り込んでくれました。(^^; なんだか鳥のヒナになった気分…… その後、ロカンタでキョフテとピラウを完食。これまたおいしくて、日本に帰ってからキョフテが恋しくなったりしないか不安です…… そして、いつものようにスタバタイム。なぜ毎日スタバに寄るかというと、それはトイレに行くため。スタバならゆっくりトイレに行けるからね。
そんなときにふと思い出すスパイスのこと。やっぱり香辛料が欲しいよなあ。辛いもの好きだし。それなら思い残すことのないよう、買いに行きましょう。というわけでエジプシャン・バザールへ。お店のおじさんたちの中には私のことを覚えていた人もいて、「また来たの?」「毎日来てるねえ」「エジプシャン・バザールが気に入ったのかい?」などと声をかけてくれました。中でもビンボーショップのおじさんは、「僕のベイビ〜たちはどうした?」と言うので、バッグの中からごそごそとモモとコモモを取り出すと、「おお、僕のベイビ〜たち!
ほら、僕のベイビ〜だよ。かわいいだろ? さあ、写真を撮っておくれ!」と言って、全然知らないヨーロッパから来た観光客に無理矢理モモとコモモの写真を撮らせていました。おじさんったら……(^^; きっとあの観光客はあとで画像を削除したんだろうなあ。そして私はバザールの外にある庶民のための市場でお茶とスパイスを買って(←外の方が安い)帰った。
帰りにドゥルの店に寄ると、弟のオスマン君が「ぜひ一緒に夕食を食べにいこう」と誘ってくる。オスマン君は26歳のイケメンの若者である。最初はお断りしようかと思っていたが、結局晩ご飯くらいならいいかな、と思って一緒に出かけることにした。ホテルに戻って荷物をまとめ、7時にオスマン君と待ち合わせ。スルタンアフメット駅の裏辺りにある「メドゥーサ」というちょっと高級なレストランで夕食をご馳走になりました。オスマン君は結構な典型的なトルコ人。ロマンチストで、女性をほめまくります。聞いてる私の方が恥ずかしい。(^^; 「エスキシェヒルなんかに行かないで、僕と一緒にイスタンブールで過ごそうよ」「僕をイスタンブールでの恋人にしてくれない?」と言葉巧みに誘われても、その気のない私には彼の熱意は通じない。(^^; そんなわけで9時くらいにオスマン君をドゥルの店に送り届けて(←ぉぃぉぃ)、私は一人でホテルに戻ってきた。
さあ、荷物を整理しましょう。置いていくものと持っていくものがあるからね。明日は朝が早いから、今夜はさっさと寝ましょう。
(旅行中の日記をもとに再構成しました)
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またまた朝ごはん。
かわりばえしなくてスミマセン。
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ヨーロッパへつながる駅。
それがスィルケジ駅。
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駅の中には自由に入れる。
ただし近距離線は改札がある。
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長距離列車の方は
ホームを自由に歩くことができる。
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駅内に鉄道博物館もある。
オリエント急行の世界が想像できる!
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「オリエント急行」の名を持つ
駅内のカフェ。
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フェリーでハイダルパシャへ。
桟橋をおりれば
まん前がハイダルパシャ駅。
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駅内のチケット売り場。
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駅の中も広々している。
アジアへの玄関口。
それがハイダルパシャ。
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こちらは待合室。
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私の乗る列車はこれ。
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イスティクラールから
一歩入ったところにある
仏蘭西小路。
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おしゃれなカフェが並んでいます。
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壁の落書きも面白い。
こういうのを書いちゃうなんて
日本もトルコも同じだね。
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お昼はロカンタで
キョフテとピラウを食べました。
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TCDDのチケット。
結構大きいよね。
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晩ご飯は陶器屋のドゥルの弟
オスマン君と食べに行きました。
これが伝統的なトルコの食卓。
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サラダにももちろんトマトを使う。
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私はチキンを食べました〜
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これはジェトン。
交通機関の切符です。
メトロとトラムは同じものらしいけど。
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