トルコ4日目

 

 

724日(月)

雲一つないいい天気。今日ものんびり7時半くらいに起きて朝食。夜中ずっとバスルームの電気をつけていたら、電球が壊れたみたい。お掃除のときに取り替えておいてくれるといいなあ。しかし、学習能力のない私。今日も朝ご飯をカモメにかっさらわれてしまった……
今日も9時くらいに出かけて、まずはカパル・チャルシュ(グランド・バザール)へ。カパル・チャルシュというのは、「屋根付き市場」という意味で、3000以上の店が軒を連ねていると言う。そう、本当に広いのだ。これは迷子になるぞ〜! 自分がどっちに向かって進んでいるか覚えておかないと、絶対出てこられなくなる気がする…… 実際、迷子になりかけたけどね。基本的には絨緞やキリム、陶器、ガラス、衣類、宝飾品などが並んでいて、どこの店もあまり代わり映えはしない。ガラスで出来たランプがきれいだったので写真を撮ろうとしてカメラを構えたら、店のオヤジが出てきて「私の自慢のコレクションを見せてあげよう」としつこく誘われてしまった。私は写真が撮りたいだけなのに…… ちょうどフレームの中にお客さんが入っていたので、全員がフレームから外れるのを待っていると、「ね? チャイもご馳走するから。1分でいいから見ていって!」と言う。自慢のコレクションを見るのにたった1分ですんじゃうの? それはたいしたコレクションじゃないわねえ。(^^; でも、こっちの人は「1分だけ!」とか「2分だけ話をしよう!」と誘ってくる。1分や2分じゃすまなくなるくせに〜(^^; で、まあお店のオヤジを適当にあしらいながら、あちこちのお店を覗いていく。買う気がなくて見るだけの私にしてみれば、これほど見ごたえのある場所はない。買わないので気楽だ。本当に迷いそうになりながらいろいろな店を見て、外に出てきた。うん、中は別世界だったな。
さて、今度はエジプシャン・バザール。「スパイス・バザール」の別名を持つここは、スパイスやお茶、お菓子などが所狭しと並んでいる。匂いをかいだり試食したりして楽しんでいると、店のおじさんに「ハズバンドがいるかい?」と聞かれた。面倒なので「いる」と答えると、「僕にはチャンスがないのかい?」というので、「ない」ときっぱり答えておいた。(笑) そういえば、昨日トラムを待ってるときも若者に声をかけられ、最後は「ねえ、僕も君と一緒に行っていいかな?」と聞かれたっけ。「ダメ」ときっぱりお断りしたけど、トルコの男性はみんな口がうまいわね〜
さて。エジプシャン・バザールの中の、とある香辛料屋さんの前を通ると、珍しく日本語で話しかけてくるおじさんがいた(今まで声をかけてきた人は、基本的にみんな英語でした。トルコに来てから日本語を話す人には1人しか会ってません)。「ウチハ、ビンボーショップネー!」という怪しい日本語。きっと「安売りの店」とか「激安ショップ」とか、そういう意味なんだろうな。そのビンボーショップのオーナーにモモとコモモのマスコットを見せると大喜び! 「オォ〜、マイベイビ〜♪」と言って、モモとコモモを抱えた写真を撮ってくれと言われてしまった。どこに行ってもモモとコモモのマスコットは大人気だ。
エジプシャン・バザールの横には、観光客目当てではなく、イスタンブール市民相手の市場が並んでいる。コーヒーがあまりにいい香りだったので、つい200gほど買ってしまった。そして、昨日散々歩き回ったイスティクラール通りに移動。あまりお腹がすいていないので、魚市場の横にあるお店で、軽くボレッキの昼食。ボレッキというのは、ユフカという薄焼きパンにチーズを混ぜて型に入れて丸く焼き上げたものだ。ちょっともそもそするけど、味はまあまあ。わずか2.5YTLという安さです。次に魚市場を覗いてみると、昨日のおじさんがいない。日曜日だからかな? そこで昨日のムールとほかの店の食べ比べのつもりで、あちこちのムール屋でムールのフライを1本ずつ買って食べてみた。それぞれもちろん味が違っていて、ソースも微妙に違う。私は昨日の店のが一番好きかも。だってカキみたいにとろりととろけるんだもん。しかも揚げたてだしね。
トイレに寄ろうと思ってスタバに入り、アイスコーヒーを注文すると、今日もまた名前を聞かれた。昨日は馬鹿正直に「チホ」と答えていたけど、どうもトルコ人には聞き取りにくい名前らしい。そこで今日は「モモ」と答えてみると、カップにはバッチリと「MOMO」と書かれました。よし、トルコにいる間、私のスタバネームは「MOMO」だ!
さて、午後の予定はアクメルケズというショッピングモールでお買い物なんだけど、その前に日本の自宅宛にエアメールを出すことにした。というのは…「一昨年送った手紙が最近届いて、去年送った手紙がまだ届かないのよ〜」とトル子さんが言ったからなのだ。本当に日本まで1年もかかっちゃうの? それを試すために、自宅と友人のエンちゃんの家に葉書を出したわけ。1通が0.8YTL2通で1.6YTL。面倒なので10YTL札を出そうとしたら、細かいお金で出すように言われました。(^^; 一般にトルコの人はお釣りが多くなるような出し方は嫌いみたいね。
で、今度こそメトロに乗ってレヴェントまで移動。もちろんタクスィムからアクメルケズに直行するバスも出ているんだけど、アクビルのチャージもしたかったし(←メトロの駅に設置されている「アクビル24」という機械を使うと簡単にチャージできる)、新市街をぶらぶら歩いてみたかったからね。で、レヴェントまで行って地上に上がる。ふと見ると、駅の上に「METRO CITY」というショッピングモールがあった。うーん、じゃあまずはアクメルケズに行って、帰りにMETRO CITYかな。で……アクメルケズはどっちよ? とりあえず、ケバブ屋のおじさんに聞いてみる。「&%※$#*※@!」あちゃー、だから私はトルコ語はわかんないんだってば! でも、どうやら「このまままっすぐ行って、つき当たったら右に行って、さらに左に行くように」と言っているようだ。つまり、私の歩いている道で合ってるってことね。で、高級住宅街を通り抜けて大通りへ出ると、左へ向かった。そのまままっすぐ歩いていくと、道が2つに分岐している! さあ、困った!これは予想してなかったぞ。仕方ないので、向こうから来るおねえさんに「アクメルケズに行きたいんだけど」と話しかけると、「私、英語はわからないの。ごめんなさい」と断られてしまった。ここで見捨てられると困るので、今度は英語を使わず、ただ一言「アクメルケズ」を2回ほど繰り返した。すると「ああ、アクメルケズね!」とおねえさんの目が輝き、目の前の建物を指差してくれた。なーんだ、真ん前にある大きな建物がアクメルケズだったわけね。
アクメルケズに行ってみると、とにかく広い。入口で手荷物の検査を受けたら、中に入って、とりあえず店内地図を注意深く読む。……わからん。まず、方角がバラバラな上に、現在地が書いてない。しかも、自分が何階にいるのかすらわからないのだ。仕方ないので周りにあるお店の名前を頼りに、自分のいる場所と階数、そして方角を割り出す。で、目的のZARAの位置を確認。そう、私はZARAでバーゲン品を買うためにここまできたんです。(^^; とにかくZARAで春物のコートや、夏用のタンクトップなどを購入。バーゲンになっていないものは日本とそれほど値段が変わらないので、買うのはやめることにした。それにしてもびっくりしたのは、全身を隠しているイスラム女性が大きく胸元の開いた華やかなドレスを試着していたこと。いいの? 肌を見せていいの?
しかし、こういうショッピングモールにいると、ここがトルコだということを忘れてしまう。まるで日本にいるみたい。フードコートがトルコ料理のオンパレードなので、そのあたりで何となくトルコを感じる程度だ。そういうわけで、それ以外の店にはとくに執着もなく、またぶらぶらとメトロの駅に歩いて戻った。途中、バクラヴァのお店があったので入ってみた。1kgでどのくらいか聞いてみると、大きな箱1個分だという。そこで半分の500gを買うと、味見用に1個くれた。まだほんのりと温かいバクラヴァ。甘〜くてパリパリでおいしい!
そして今度は駅に隣接しているMETRO CITYをぶらつく。入っている店はアクメルケズとほぼ同じ。若干規模が小さいけど。地下にミグロスがあったので、飛行機で飲んでおいしかったチェリージュースを2本(合計2L!)買ってみた。う……いきなり荷物が重くなっちゃった。
帰りはオスマンベイで下りて、タクスィムまで歩く。勝手知ったる道なので、躊躇なく歩ける。途中、昨日見つけておいたトルコ航空のオフィス(昨日は日曜日で休みだった)に寄って、リコンファームをする。でも、窓口のおねえちゃんは「リコンファーム」が何のことだかわからず、「私の友達に聞いてちょうだい」と言い放つ。え? あなたの友達って誰ですか? 仮にも航空会社で働いているんだから、リコンファームくらい覚えておきなさいね。とりあえず、別の窓口でリコンファームはしてもらえたけどさ。
で、イスティクラールを通って、ホテルまで帰ってきた。ホテルの近くにある陶器屋さんに、ここのところ毎日顔を出していたんだけど、ここの店主のドゥルが私の知っている中では唯一日本語話せる人らしい。この店の猫と戯れながら、陶器の皿を何枚か買う。モモとコモモにお土産もくれたよ。
ホテルでしばらく休憩してから、8時くらいに食事に出かけた。今日はスルタンアフメット駅近くのキョフテ屋さんでシシ・ケバブを食べる予定。でも、思いのほかお腹が減っていたらしく、ケバブだけでなくピラウにサラダ、アイラン、コーラをペロリとたいらげてしまった。デザートにヘルワスも持ってきてくれたけど、さすがにそっちは全部食べられなかった……orz
(旅行中の日記をもとに再構成しました)


本日の朝ごはん。
パンにハムと野菜をはさんで
サンドイッチです。


カパル・チャルシュ。


グランド・バザールの方が
日本人には馴染みがいいかな?
中には3000以上のお店が!


こちらは水タバコ。


イズニック風のお皿。
どれも色や形、模様がかわいい!
全部欲しくなっちゃう。


色とりどりのランプ。


素早い手さばきで
あっという間に絨毯が出来上がっていく。


いろいろな形のチェス。
チェス好きにはちょっと気になる。


エジプシャン・バザールの横にある
庶民派市場にて。


いろいろなピデもある!
おいしそうだな〜


エジプシャン・バザールには
香辛料がいっぱい!


トルココーヒーを入れるポット。
これでドロドロに入れるのね。


ヤギの皮を巻いた
大胆なチーズ。


ヤギの蹄ももちろん売り物。
どうやって食べるんだろう?


お昼は軽くボレッキを。
チーズが入っていておいしい。


スタバでは名前を聞かれたので
momo」と答えたら書いてくれました〜


これがトルコの郵便局!


新市街のレヴェント。
ここは高級住宅街。
大きな家が並びます。


アクメルケズは大きなショッピングモール。


駅のそばでバクラヴァを買いました。
ほんのりと温かいのを1
サービスにもらっちゃいました。


駅の上にあるMETRO CITY
ここも大きなショッピングモール。


モモとコモモはナザール・ボンジュウの
お守りをつけてもらいました。


暮れ行くブルーモスク。
この時間のモスクは
本当に敬虔な雰囲気を見せる。


ウサギ占いは12YTL


晩ご飯はケバブと豆サラダ。


きれいにたいらげたので
デザートのヘルワスも食べました。
これはちょっと甘いかな。(^^;

 

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