トルコ2日目

 

722日(土)

ホテルの朝食は7時からということだったので、朝6時に起きた。ささっと身支度を整えて屋上のレストランに行ってみると、キュウリにトマトにオリーブというトルコらしいものが並んでいた。適当に選んで皿にのせ、外のテラスに出る。あ、ドリンクを取ってくるの忘れちゃった! アップルタイザーをグラスに注ぎ、テラスに出たところで事件は起きた。……犯人はカモメだ。私のパンやハム、チーズをごっそりと持っていかれてしまった…… 仕方ないので、もう一度やり直し。(^^; でも、今度は気をつけていたので、カモメに狙われることもなく、無事に朝食タイムは終了。
のんびりした朝食を終え、8時頃に外に出かけた。ホテルのフロント係は、昨日の人も今日の人も私のことを「マダム」と呼びかけるんだけど、一応私は未婚者ですから。(^^;
で、まずはブルーモスク。スルタンアフメット・ジャーミィというのが正式な名前だけど、日本人にはブルーモスクの方がなじみがあるかも。中に入ってみようかな、と思っていたら、ゴンザレスという若者が声をかけてきた。ガイドブックを買わないかというのだ。「要らない」と断ると、ブルーモスクを無料で案内してやるという。首をかしげながらついていくと、モスクのミナレット(尖塔)やモザイクなどについて、いろいろ説明してくれる。建物内のタイルは、それはそれは見事であった。でも、最後がいけなかった。ゴンザレスは日本語を話すカーペット屋を私に紹介したのだ。ちぇっ、こいつも客引きか? とりあえずカーペット屋には「約束があるので」と断り、ゴンザレスとも別れようとすると、「ガイドをしたからチップをくれ」と言い、20YTL請求してきた。20YTL? なんでそんなに? あなたの説明にそんなに価値がありましたか? あまりに馬鹿馬鹿しいのでそのまま無視して行こうとすると、「冗談だよ。10YTLでいいから」と言う。まあ、これ以上つきまとわれても困るし、10YTLくらいなら妥当かなと思ってお金を渡しておいた。畜生、もう二度と引っかからないぞ!
そして9時にツーリスト・インフォメーションを覗いてみたが、昨夜のオヤジはいなかった。インフォメーションのおじさんに「日本人は騙されやすいから気をつけて」と言われた。なるほど、やっぱり昨夜のオヤジはカーペット屋の客引きか。大いに納得である。
さて、そんなこんなで、今度はアヤソフィアに向かう。向かうと言っても、旧市街のほぼ々場所に観光地が密集しているので、移動はほとんどしない。チケットを買って中に入ると、その天井の高さに驚かされる。もともとギリシャ正教の教会だったこの場所も、トルコの支配下ではモスクとして使用されたという。修復中の箇所があったのが残念だったけど、この建物はいつまでも残しておいてほしいものである。
続いては地下宮殿。ここは掘っていたら偶然出てきたという地下貯水池。夏でもひんやり涼しい。魚の泳ぐ水面を眺めながら、暑さを忘れてしばし涼むことにした。
ちょうどこのあたりで昼ご飯のことを考える時間になった。できれば観光は今日全てすませておきたい。そうすれば、あとはのんびり買い物に専念できるもんね。というわけで、トラムに乗ってガラタ橋へ。ここは上下2層の構造になっていて、上が橋、下はレストランとして利用されている。昔のガラタ橋は消失してしまったが、それでもなお昔の面影も残っているという。以前はガラタ橋付近にサバサンド売りの船が出ていたというが、現在は景観を守るために禁止されている。そこで周辺の露店ではドネルケバブに加えてサバサンドも売り出すようになった。私は橋の下層にあるレストランでのんびり金角湾を眺めながらサバサンドとコーラの昼ご飯を食べることにした。サバサンドは、その名前とは違ってカツオがはさんである(トルコ語では「魚サンドイッチ」と呼ぶ)。レモン汁をたっぷりかけてパンにかぶりつく。この豪快さがトルコなのだろう。「ちょっと大きいかな」と思ったパンだったのに、ペロリと食べてしまった。
さあ、午後はトプカプ宮殿だ。「トプカプ」なんて名前だけでもウキウキしてくるではないか。中に入ると、ちょうどハレム・ツアーが始まる時刻だった。トプカプ宮殿といえばハレムが有名で、入場は別料金になっている。しかも30分ごとだか1時間ごとだかにまとまってツアー形式で観光をするのだ。ちょうどいいタイミングだったので、私もツアーに滑り込み、早速中に入る。「ハレム」なんて名前を聞くと、大勢の女性が閉じ込められていた薄暗い場所を想像していたけど、とんでもない! 豪華絢爛としか言いようがない。美しいタイル、明るい部屋、きらびやかな風呂やマッサージ室。ハレムに入れるのは幸せなことなのではないかと、つい思ってしまう。十分ハレムを堪能したところで宮殿の庭園に戻り、今度は秘宝館に入る。写真撮影不可が残念なくらいに素晴らしい宝石の数々…… いいなあ、あれ、相当な価値があるんだろうなあ。スプーン屋のダイヤモンド(ダイヤの原石を見つけた人は、その価値がわからなかったので、市場でスプーン3本と交換したらしい)なんかは手に乗せたらズシリときそうな感じだ。うう、写真に撮りたかったよ〜
そんなわけで午後の観光もたっぷり楽しんだら、結構疲れてしまった。一旦ホテルに帰って休憩だ。こんなとき、ホテルが近くにあるのは便利だね。休憩は1時間だけのつもりが、思いのほか疲れていたらしく、2時間以上寝てしまった。そりゃあ、朝8時から炎天下の中を歩き回ってたんだもんね。そんなわけで7時頃にごそごそ起き上がり、晩ご飯に出かけた。時間も遅くなったので、最初予定していた魚市場はやめて、アクサライに行ってみることにした。
ぶらぶら歩いてロカンタ(大衆食堂?)を見つけたので、ドネルケバブやビベル・ドルマス(ピーマンの肉詰め)などを指差し注文。ケバブはポテト入りで具沢山、ビベル・ドルマスには米が入っている。ついでに頼んだグラタンみたいなのにはマッシュルーム、トマト、肉、ポテトが入っていておいしい。結構お腹いっぱいになっちゃったな〜
お腹いっぱいで満ち足りた気分のままスルタンアフメット駅まで戻ってくると、昨夜のオヤジがいた。「どうして今朝来なかったんだい?」と言うので「ちゃんと来たけどアナタはいなかった」と告げると、「ああ、そういえばロンドンからのお客さんに航空機のチケットを取ってあげていたからね」と言い訳しやがった! しかも「もうカーペットは見たかい? トルコのカーペットは素晴らしいよ。普通の店やバザールで買えば高いけど、私の知り合いの問屋なら安く買えるよ。チャイも飲めるし、行ってみよう」と言う。正直なところ、私は絨緞に興味がなく、このオヤジも胡散臭く、実際疲れてもいたので、とっととホテルに帰って休みたかった。そこで「行かない。絨緞に興味はない」と答えたのに、このオヤジはどこやらに電話をして、「OK、まだお店は開いてるって。さあ、行こう」としつこいことこの上ない。だんだん私もムッとしてきたので、「疲れてるから行かない」と言い放ち、そのままオヤジを無視してホテルに帰ってきた。うーん、やっぱりあのオヤジはカーペット屋とグルだったんだな〜
(旅行中の日記をもとに再構成しました)


明けて、朝。
朝食は屋上のレストランで。


朝からたっぷりいただきます。
アップルタイザーがうまい!


トルコのお金です。
1
日で結構揃いました。


こちらがホテル。
この辺りはこんなホテルが並んでいます。


まずはスルタンアフメット・ジャーミィへ。


ブルーモスクとも呼ばれる寺院です。


中に入れば、その荘厳さにうっとりです。
細かな模様もそうだけど
天井の高さにも圧倒されます。


この模様だけでも見る価値がある。


眩いばかりの寺院内。


ブルーモスクの中庭。
ここからの眺めも素晴らしい。
空の青さによく映える。


おじさんたちが集まっていて
チャイをくれました。


陶器屋さんの猫。
インジ(真珠)ちゃんだって。


スルタンアフメット界隈の目抜き通り。
このトラムヴァイにもお世話になりました。
1
1.30YTLです。


開館と同時にアヤソフィアへ。


こちらも驚くほど天井が高い。


親指を入れたまま、
指を1週させて円を描くことができれば
望みが叶うといわれています。


アヤソフィアも複雑な歴史を持っていて、
イスラム寺院の様式になっています。


壊れかけのモザイク画。
1
1つタイルが貼ってあります。


天井のドーム。


アヤソフィアの祭壇。


アヤソフィア専属の猫。(笑)


青になると、人が動きます。


こちらは地下宮殿。
いわゆる貯水池だったところですが
怪しい雰囲気をたたえています。


なぜかメデューサの像。


ガラタ橋たもとのサバサンド屋さん。
カツオの焼けるいいにおい。


そしてこちらがサバサンド。
結構お腹いっぱいになります。


ガラタ橋は、下層にレストランがあります。
私はここでサバサンドを食べました。
上層では釣りをする人が……


これがスィミット!


宝くじ売り屋さん。
スクラッチですぐに結果がわかるらしい。
私も買えばよかったかも。


アクビルは便利です。


午後はトプカプ宮殿へ。
宮殿の城壁がまた素晴らしい。


中は緑の木々に覆われていて
暑さを忘れそう。(暑いけど)


こちらはハレムの中。


ハレムのトイレです。
意外と狭いのね。
お風呂もあります。


きらびやかなハレム。


きれいな女性がたくさんいたのね〜


宮殿は思ったより狭かった。
つい紫禁城とかと比べてしまうので。


宮殿内にはこんな場所も。
これはもうこのままなのかな〜?


トプカプ宮殿から眺める旧市街。
やっぱりいい眺めです。


晩ご飯はロカンタで食べました。
ビベル・ドルマス(ピーマンの肉詰め)が美味。

 

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