モモとコモモの 千夜一夜物語 【エジプト旅行記(5)】
【2012年3月21日(水)】
ふぅ。 ようやく5日目です。 実は前夜から体調が下降気味。 旅行には一応体温計を持っていくので、とりあえず測ってみたら、 36度9分でした。 これって私にとっては微々熱なので、ちょっとヤバイ。 生姜湯を作ってもらって寝たのですが、 朝になっても体調がよくなった感じがしない…… そんな不安を抱えつつのナイル川クルーズ出発です。 まずはカイロ空港からエジプト航空に乗って、 アスワン経由アブ・シンベルまでのフライトです。 朝が早いので、空港内のカフェでコーヒーを飲みながら 家から持ってきたおにぎりを頬張ります。 私はエネルギー補給のため、普段は絶対飲まないカフェモカで 糖分摂取につとめます。(^^;) 飛行機は予定より早めに搭乗。(←えっ?) 「ここに行くのか〜」 「大きいね〜」 アブ・シンベルの空港からは、エジプト航空のシャトルバスで 神殿まで向かいます。 「ひゃあ〜、でっかい〜!」 「これが大神殿か〜」 「おっちは小神殿なんだ〜」 「小といってもでかいぢゃん!」 あまりの大きさにタジタジ…… それにしてもアブ・シンベルは暑い。 何しろスーダンとの国境のすぐ近く。 カイロよりもかなり南なので、日差しがきついんですね。 サングラス必須。 別にかっこつけてるわけじゃなくて、サングラスがないと 目が開けていられないんですよ〜 アブ・シンベルをゆっくり見た後は、またまた飛行機でアスワンに戻ります。 アスワンで預けた荷物を受け取って、 外で待っていた日本語ガイドのモーメンさんと合流です。 そのまま車に乗ってアスワンハイダムへ。 「ここで水をせき止めるんだ〜」 「三峡ダムみたいな感じ?」 そうそう、まさにそんな感じです。 続いて切りかけのオベリスクを見に行きました。 「ひび割れてる〜」 「だから途中で放り出したんだね……」 いつの時代にも粗忽なものがいるものです。(笑) そして本日の観光の総仕上げとしてイシス神殿へ。 神殿までは小舟に乗って行きます。 「これまたでっかいね〜!」 「イシスって魔女なの!?」 魔女じゃないけど魔力を持った女性として伝えられてます。 自分の夫を魔力で生き返らせたんですって〜 そしてここで私は本格的にダウン。 このあとクルーズ船にチェックインしてから、 ヌビア博物館を訪れる予定だったのですが、 もはや私には到底無理。 船にチェックインしたら、晩ご飯までしばらく休むことにさせてもらいました。 今回乗るのは5つ星デラックスの「ムーンダンス号」。 フランス系の船です。 フランス系なので船内も基本的にはフランス語がよく使われていて お客さんもほとんどがフランス人らしいです。 部屋は普通にツインのベッドルーム。 狭いながらバスタブもあります。 「ちねちゃん、お風呂だよ!」 「よかったねっっ」 私は再びここで熱を測ったところ、38度5分に上がってました。 あちゃ〜、38度7分までは何とか動けるんだけど リミッター寸前じゃないですか。 そりゃ、動くのが辛いはずだわ。 とりあえずお風呂に入って汗と埃を流して、ベッドにもぐりこみました。 2時間ほど寝たら、熱が37度台に下がってきたので 体はかなり楽になってきました。 さあ、それでは晩ご飯を食べましょう。 しっかり食べてしっかり休んで、明日からの観光に備えます。 「わ〜! パンがいっぱい!」 「どれがおいしいかな〜?」 食堂に行くとなんと乗客は我々を含めてたったの20人! しかも我々4人(エンちゃん、ウェイウェイ、エンちゃん旦那のお父さん、私)以外は 全てフランス人ではありませんか。 しかもフランス人たちはルクソール→アスワン→ルクソールの1週間コースなので (私たちはアスワン→ルクソールの2泊3日)、 もはや観光などはしないらしいのです。 時間に余裕のある人たちっていいわね…… 前菜はズッキーニのキッシュ。 メインはビーフ(フィッシュとチキンも選べる)。 「おお〜、豪華だね〜」 「全部食べられるの〜?」 これにサラダもついていて、私はばっちり完食しました。 今日は忙しくて、お昼抜きだったし。 デザートにはタルトタタンが出ました。 「いいねえ、いいねえ。」 「おいしいね〜」 この船の食事は意外と美味しかったです。 さあ、食事が終わったら、とりあえず休みます。 明日はたっぷり観光が待っているので、とりあえずは熱を下げないと…… ではではおやすみなさい。 ▲つづく▼
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