モモとコモモのトルコ紀行 〜6日目〜

 

726日。

今日はイスタンブールに別れを告げて
エスキシェヒルに向かいます。
6
年位前に澁澤幸子さんの「イスタンブール、時はゆるやかに」と
「イスタンブールから船に乗って」を読んで以来、
行きたいと思っていたトルコでしたが
それが実現したのは、ご近所さんの飲み会をしたときに、
トル子さんという方が「今年の夏もトルコで発掘をするの」
という話が出たからなのでした。
それならば、ちょうどトル子さんがトルコにいる間に
発掘現場をお邪魔するのを絡めてトルコ旅行をしてみようか、
ということになりました。
その発掘現場はエスキシェヒルから車で2030分のところにある
小さな村で行われているのですが、
とにもかくにもまずはエスキシェヒルです。
ホテルに大きな荷物は預けて(最終日に同じホテルに戻ってくるので)
身軽な格好で出発です。

ハイダルパシャ駅への船が出るカラキョイという埠頭には
ちょっと早めについたので、チャイを飲んで小休止。

船に乗ったら15分ほどの小さな船旅。
徐々に近づいてくるハイダルパシャ。
そしてだんだん遠ざかっていくハイダルパシャ。
……え"
遠ざかる?
そうなのです。
埠頭で「これに乗りなさい」と言われたので乗ったんだけど、
実はカラキョイを出てカドキョイに行き、
そのあとでハイダルパシャに行って、またカラキョイに戻る船だったのです!
まあ、最終的にはハイダルパシャに行くからいいんだけど。

無事にハイダルパシャに着いたら、
今度は自分の乗る列車を探します。
チケットや電光掲示板にはプラットフォームが書いてないので
インフォメーションで聞いてみました。
そう、それがこの列車です。

今回乗るのはTCDD(テー・ジェー・デー・デー)と呼ばれる
トルコの国鉄です。
本数は多くありませんが、ゆったりのんびりした旅ができます。
それぞれの列車には名前がついていて、
私とモモとコモモが乗るのは
Başkent Ekspresi(バシュケント・エクスプレスィ)」です。

列車の中は広々していて快適です。
「ねえ、モモ〜、まだ着かないのかな〜?」
「ん〜、あとどのくらいかなあ」
「ねえねえ、お腹すいたよ〜」
マイペースなヒトたちです。



そんなわけでお昼ご飯にしました。
「ねえねえ! 浮き輪みたい!」
「これで海に行けるねっっ!」
行けません。(^^;
大きなドーナツ型のパンはスィミット、
パイみたいなのがポアチャです。
そして食後はバクラヴァ。
「甘くておいしいよね〜」
「だからちねちゃん、太るんだよねっ」
はい、その通りですとも。

列車に乗るのにも少し飽きてきた頃、
10
分遅れでエスキシェヒルに到着です。
駅で待っていると、トル子さんが元気に迎えに来てくれました。
さっそく近くのカフェでお茶の時間。
タウック・ギョーシュという鶏の胸肉の入ったデザートを
食べてみることにしました。
「と…とりにく?」
「こっちはケシュクルっていうアーモンドのプリンだよ〜」
鶏肉はともかく、普通のデザートでした。
……ホッ。
そして、みんなのたまり場になっているカフェで
チャイを何杯も飲んで雑談タイム。
今日は発掘がお休みの日なので
現場の人たちがみんなエスキシェヒルに休日を過ごしに来ているのです。
そして頃合いを見計らって、晩ご飯。



イスケンデルケバブを食べてみました。
ナンのようなパンの上に羊肉がのっていて、
トマトソースとヨーグルトがかかっています。
案外さっぱり食べられます。
さすが、ヨーグルトの本家の国。
何にでもヨーグルトをかけて食べるんですって。
トル子さんはピデ(トルコ式のピザ)を食べてました。
生地の部分がパリパリモチモチしています。
どうやら中力粉を使っているので
こういう食感が出せるらしいのです。
そうか〜、中力粉か〜
トルコ料理は奥が深いですね。
「ちねちゃんは底が浅いよねっ!」
「ね〜っ!」
こらぁ〜!

 

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