待てばカイロの日和あり *エジプト旅行記 4日目*
3月20日(火) 晴れ
旅行4日目にしてエジプト滞在3日目。 数えるのがちょっと面倒くさい。(笑) 今日も夜中の2時半に電話で起こされた。 またもや同じ高校の、今度はF教諭からだった。 眠いのにー! 疲れてるのにー! 「今エジプトに滞在していて夜中なんです」と早々に電話を切る。 その後やっぱりあまり眠れず、悶々とする。 朝は7時頃に起きて身支度をしたら、 エンちゃんとパン屋に出かけてきた。 道の途中でまたまた学校マークを発見。 今度はスキップをしているようだ。(笑)
訪れたパン屋はTBSという店で、なかなかおしゃれだ。 隣にはFAUCHONがある。 店内には焼き立てのクロワッサンやバゲット、 ドーナツなどが並んでいる。 明日のお弁当用のクロワッサンとともに 今日の朝ご飯用のパニーニを作ってもらう。 あまり愛想のないお兄さんだが、仕事はきっちりしている。 こちらはトマトのパンにビーフハム。 こっちはオリーブのパンにターキーハム。 常連のエンちゃんが注文したビーフは1〜2枚しか挟んでないのに 私の注文したターキーはどっさり挟んである。 ビーフは高いからケチケチしているのか???(笑) 食後にピーチヨーグルトを食べてお腹を整える。 面白いのはヨーグルトの底にピーチソースが沈んでいるところだ。 発想が斬新である。 ヨルダンに出張するkenny氏を送り出し、 今日はこれから「エジプト考古学博物館」に出かける。 あまり急いでも仕方ないので9時過ぎに出発。 橋を渡ってナイル川の東側へ行く。 博物館はタフリール広場のすぐそばにあるのだ。 エジプト考古学博物館到着。 なんでも今年中には新しい建物に移転するらしいのだが 今のところその気配は全くない。(笑) エジプト、悠長だぞ。(≧∇≦)ノ 開館時間もアラビア語と英語で書いてある。 いいなあ、アラビア語が読めたららなあ。 とりあえず数字だけは読めるようになったけど、 このミミズの這ったような文字はどうにもならない。(^^;) 門をくぐると、すぐ左のカメラ預り所でカメラを預けなければならない。 博物館内は撮影禁止なのだ! つまらな〜い! 価値のあるものがいろいろあるのに写真が撮れないなんて。 しかも日本の博物館と違って 展示品のカタログもお粗末なものしか扱っていない。 カタログもない、写真も撮れないのでは博物館の魅力は半減である。 とりあえず博物館の外観だけでも撮ってみる。 これって全部本物かしら??? 念のために書いておくと、博物館内はとても広い。 大小100以上の部屋があり、様々な展示品が陳列されている。 しかし残念なことに、本当に「ただ陳列されているだけ!」なのだ。 説明の付いているものはごくわずかで、あとはただそこに並べられている。 これでは何が何だかさっぱりわからない。 私たちは「地球の歩き方」に掲載されている特集ページを見ながら 1つ1つ確認していった。 ここの展示物で特別扱いを受けているのは2つ。 1つはもちろんツタンカーメン関連の展示だ。 ちょうど今、日本でツタンカーメン展が開催されていて 「エジプトには何もないらしいよ〜」とエンちゃんが言っていたが 黄金のマスクも黄金の棺もちゃんと並んでいた。 えっと、日本に来てるのと、カイロにあるのと、どっちが偽物?(@@;) いずれにしても黄金のマスクは豪華絢爛だった。 でも、それよりも興味深かったのはミイラを作るときに 手足の指にはめるキャップ。 ミイラをそのまま作ると指が崩れてしまうので 崩壊を防ぐためにキャップをはめてミイラ作りをするのだ。 もう1つの特別扱いはミイラ室。 weiweiは来たときから「ミイラ室に行きたい!」と呟いていたが ここは別料金なので、最後に訪れた。 ミイラ室はミイラ保存のためにひんやりとした温度に保たれていて 思わず襟を正してしまいそうな雰囲気だ。 10体ほどのミイラが展示されていて、 それぞれの時期によってミイラ作りの技術が違うことがわかる。 背の高いミイラ、歯がボロボロのミイラ、 ミイラ製造工程に使われた薬品で髪が変色したミイラなどなど、 なんだか夢に出てきそうなミイラたちが並んでいた。 これ以上書くとマミー(ミイラ)が襲ってきそうなので このくらいでやめておこうっと。 博物館の中であっという間の5時間を過ごし、外に出てくる。 門番の警備員やポリスたちはアホワ(トルココーヒー)や シャーイ(チャイ=紅茶)を飲んでいる。 そういえばお腹へったな〜 道端でアエーシを売っているおばちゃんもいて ますますお腹がへってくる…… というわけで、簡単に食事ができるマクドナルドへGO! 都合のいいことに、タフリール広場のわきには マクドナルドがあるのだ。 何を食べようかな〜? やっぱりマック・アラビーアよねっっ 注文した数が多く、店員が席まで運んでくるというので 窓際の席でしばし待機。 マック・アラビーアが来たよ! アエーシに挟まれているのはコフタ。 小ぶりのビーフパテだ。 これってマック・トルコとほとんど一緒よね。 スパイスが効いてておいしいよ。 食後、weiweiがマックフルーリーを食べたいというので お金をもらって一人でカウンターに買いに行った。 一人で買い物ができて偉いぞ、weiwei! せっかくなので味見させてもらったら日本のより甘かった…… エジプト人は甘いものが大好きだもんね…… マックの外に出ると、正面の壁一面に落書きが。 落書きと言うには素晴らしすぎるか?(笑) そして今度はお買い物タ〜イム! 車でハーン・ハリーリに移動する。 あちこちの家に洗濯物がぶら下がっていて面白い。 何しろ干し方がユニークなんだよね。 道路は相変わらずの渋滞。 カイロは朝早い時間以外が常にラッシュらしい。 そしてイスラーム地区のハーン・ハリーリに到着。 おやつやお土産の屋台がたくさん出てる! 何? 今日ってお祭り??? ピーナッツや豆も大人気。 ガーマ・ホセイン(ホセインモスク)の前には大勢の人が集まっている。 やっぱりお祭りかも。 そんな人々を尻目に、私たちはハーン・ハリーリの中を進んでいく。 いろいろな店が並んでいるけど、ここで絶対買いたかったのは アラビア語の数字が文字盤に書いてある腕時計だ。 通りを入ってすぐのところで見つけたので、早速値段交渉。 私の持っているガイドブックには「80ELくらいで買える」 と書いてあったけど、実際はいかに? 店員はいきなり「280EL」と言い出した。 ありえない。 早速店を出るそぶりを見せる。 すかさず店員が「じゃあいくらならいいのか?」と言い出す。 私は「20」と切り出す。 「US$か?」と聞いてくるので「ELだ」と答える。 徐々に値段が下がってくる。 140、100、80と下がってくる。 これはイケルと踏んで20ELで粘る。 「わかった、これが最後だ。君の言い値はいくらか?」と聞かれ、 隙を与えず「20EL」と繰り返す。 店側が40から下げようとしないので、店を出ようとする。 店員もあきれて、とうとう20ELで決着。 というわけで、20ELで手に入れた。 店もこんな客を捕まえてしまって災難である。(笑) 私、こういうときは一歩も引かないから。 ヤギだかヒツジだかにも舌を出される始末である。(笑) 次に欲しいのがガラベーヤ。 明日からのナイル川クルーズに持っていき、 ガラベーヤ・パーティーのときに着るのだ。 とりあえず黒とグリーンの2着をゲット。 続いてSパパのためにパピルス屋さんなどへ行く。 こんな置物もあったりするが、私はあまり興味がないので weiweiと一緒に外の椅子に腰かけて待っていた。 すると猫にじっと見つめられる。 別のところでも猫にじっと見つめられる。 なんだかやっぱり猫が多いわねえ。 そうするうちに、あたりはすっかり闇に包まれる。 なんだかアラビアン・ナイトの世界みたいだ。 ガーマ・ホセインの前にはさらに人が集まっている。 今日はやっぱりお祭りのようだ。 迎えに来てくれた運転手のアムルによれば 「新生児のお披露目の儀式をやる日」らしい。 そういえばあちこちで赤ちゃんを抱えた女性や、 ステージに上がった父親らしき男性などがいるではないか。 通りはさらに賑わいを極め、音楽の演奏をしたり、 宴会が始まったりしている。 そんな喧騒の中を車でどうにかこうにか大通りへと抜け出す。 ようやく家にたどり着き、急いで晩ご飯の支度をする。 今夜は私が運んできた豚骨ラーメンだ!(笑) エジプトで食べるラーメンもなかなかのものである。 しかし、今夜も水が出ない。 「明日から1週間ほど出かけるから今夜中に水が出ないと困る」 と言っているのに、水が出ない。 「あなたたちが昼間にいなかったから水漏れ確認ができなかった」 と言い張るコミュニティの代表者。 家にいろと言われた覚えはない。 「とにかく今夜中にして水が出るようにしてほしい」と言い、 向こうも「わかった」と言ったものの、 結局そのまま水漏れ問題は放置された。 そんなわけで水が出ないので今夜もシャワーは無し。 さらに困ったことに、何だか熱っぽい気がする。 熱を測ってみると36度9分。 非常にアブナイ微々熱である。 これは熱が上がるかもな〜 エンちゃんが作ってくれた生姜湯を飲みほし、 明日の荷作りを大急ぎで終えて、着替えもせずにベッドに潜り込んだ。 今夜こそ電話で起こされませんように…… <つづく> (旅行中に書いていた日記を元に修正しました)
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