ちねちゃんのデジタル絵日記

 


◆ 12月1日(月) 師走はホルモンで始まる……

師走です。えーっと、私、ホントに今日は走ってました。午前の授業を終えて、軽くお昼を食べて、そのまま午後の学校へ。ここでも試験だの卒業製作のまとめだの文通だので、ノン・ストップで休みなし。いつもより大幅に終りが遅れて、またまた走って定時制の学校へ。いや〜、間に合わないかと思って焦りました。午後の授業の終りが遅れたのは、私のせいじゃなくて、次々に生徒が質問にきて帰れなかったからなんだけどね。んでもって、定時制の方もようやく終えて、やっと帰宅の途。
実は今日から京王線と都営新宿線のダイヤが変わったために、私もその他の乗客も混乱してました。「京王線と新宿線の乗り継ぎをスムーズに便利にするため」という名分でダイヤ改正が行われたんだけど、実際には本数が減ったり、うまく乗り継ぎができなかったりで、ちょっと不便になってしまった。実際、朝は今までよりちょっと早めに出ないといけなくなっちゃったんだよね…… 帰りも、いつもなら乗れていたはずの電車に乗れなくなったので、10〜20分、帰りが遅くなっちゃったし。
さて、「帰宅の途」の話でした。明日は授業がないので、久しぶりに近所のホルモン本舗に寄って、焼肉三昧してきた。4ヶ月ぶりくらいに行ったんだけど、やっぱりおいしい〜♪ とくに、ツラミがとろけそうなくらいに軟らかくて、ご飯やビールによくあうことこの上なし! 元々は硬い部位らしいんだけど、お店の工夫で、とっても軟らかく、おいしくいただけるのだそうだ。今まで食べた中でベスト5を選ぶなら、「1位−ツラミ、2位−コメカミ、3位−ノドガシラ、4位−豚タン、5位−ガツ芯」だろうか。あ、もちろんこれ以外もおいしいけどね。
そして。焼きながら食べながら店長と話をしていたら、思わずのけぞってしまうことが…… なんとこの日記を見たことがあるんだそうだ。「ホルモン本舗」で検索すると、この日記が出てくるらしい。うひゃあ、これからは、お店の方々を「オニイサン」「オネエサン」と呼ばせていただきます。m(_ _)m んでもって、今月の仕事が一段落したらまたお邪魔しますので……サービスしてくださいね。(^^)b


今日が最終授業のクラスにて。
生徒がケーキを焼いてきてくれたのダ。


豚のコメカミ。
これ、好きなんだよね。


久しぶりのピートロ。
塩と胡椒とごま油が効いてます。


牛ハラミも好き。
こちらはタレでいただくのです。


ハラミ(ビッグサイズ?)を焼く。
火柱対策のために氷も添えて。(^^;


和牛のツラミ(ホホ肉)。
やわらかくてとろける〜

◆ 12月2日(火) ソーセージ

一昨日(11月30日)は、エンちゃんが先生をしている某中国語学校の餃子パーティーにお邪魔して、たらふく手作り餃子を食べてきた。水餃子に焼き餃子、併せて50個は食べたんじゃなかろうか?
そして、最後の片付けまで残っていたので、残り物をいろいろもらってきた。中国黒酢にサラダ油、小麦粉にサランラップ、そして極めつけはレンコン入り餃子の具。最初は「いらないな」と思ったものの、ふと考え直した。これをラップでくるんでレンジにかければ、自家製ソーセージができる。うん、これなら冷凍しておけるから翌日食べなくても大丈夫だ。そういうわけで、持って帰った残り物の具をすぐにソーセージにして冷凍しておいた。
今夜はそのソーセージを解凍してフライパンで焼いてみた。味はもちろん餃子。でも、これはこれでおいしいよ。


真昼の月。


ソーセージ(餃子の具)の内容は、
豚肉、レンコン、ネギ、生姜。
レンコンたっぷりでかなりおいしい。
こういうの、大好きです。

◆ 12月4日(木) ナンパ?

昨日、帰りがけに新宿で牛肉を買ってきた。ビーフカレーを作ろうと思ったからなのだが、それは本題ではない。新宿に寄ったついでに、いつものコモモ本舗を覗いてきた。そしていつものように淡々とクレーンゲームに向かっていたら、横に知らない男がいた。そしてソイツは「どこかでお茶しませんか?」と言ったのである。人を見て物を言え。もちろん私の答えは「しません」でした。いや〜、でも久しぶりの経験でした。


ガーデンズのサラダピッツァ。
ケータイ日記の方が更新できないので
こっちに画像をUP。


今日も青い空。いいね〜


おめめパチクリのくるみさん。
お尻を見せてちょうだいなっ


うっすらと毛が生えてきました。
はやくきれいに生え揃うといいね。

◆ 12月6日(土) Remember me?

今日は久しぶりに大学まで行ってきた。2年ぶりくらいで学会に出ることにしたのだ。まあ、中文の卒業生がやっている学会なので規模は小さいけど、年4回の例会があって、それなりにきちんとしている。
学会は2時からだったので、それまで新宿でヨドバシカメラに寄る。まずはプリントを頼んでおいた写真を受け取る。「ファイルエラーでプリントできませんでした」というものが3枚あったけど、家で開いてみたら全然エラーにならなかったので、明日もう1回プリントサービスに出しに言って、ついでに文句も言わなければなるまい。そして、CDコーナーを覗く。先週見たときには、欲しかったKOKIAの「Remenber me」がなかったので注文しなければと思っていけど、行ってみたら山積みになっていた。これはテレビでCDのCMを流していて、聴いた瞬間に「これだ!」と思ったのだった。耳に心地いい声が妙に印象に残った。
そのあとはコモモ本舗を覗いて、無事にテディベアタイプのモモちゃんとコモモのぬいぐるみをゲット。軽くお昼を食べて、いよいよ大学へ。とりあえず研究室を覗くとA先生がいたので、なぜか大笑いしながら近況を報告。その後、学会の会場に行ってみると、本当に久しぶりに懐かしい顔があちこちに見えて、「そういえばこういう雰囲気だったんだよね」と少し感覚が戻ってきた。中国古典語学、中国現代語学、中国現代文学の発表を聞いているうちに、「うーん、やっぱり勉強っていいよなー」「私も頑張って研究しなくちゃなー」と思ったりしました。
そして、その後、いつも研究会をしているメンバーで連れ立って、あるお宅へお邪魔した。これまた同じ研究会のメンバーの家なんだけど、今年8月に新築したという真新しいお宅で、新築&引越祝いを兼ねての食事会があったのだ。家に着くと、すでに昨夜から煮込んであったお鍋がいい匂いをふりまいている。家具の入った部屋(家具が入る前に、私は本の荷解きを手伝いに行っている)を見せてもらい、いよいよ夕ご飯でございます。いや、もう美味しゅうございました。ドーン! ドーン! と豪快に盛られた肉も野菜も、するするとお腹の中に消えていきました。
さてさて。では週末恒例のアルコール摂取といきますか。うひっ


お昼は新宿の Segafredo ZANETTI で。
チャバッタサンドとモルタデラサラダ。


寸胴鍋でコトコト煮込んだポトフ。
うわ〜、食べるのが楽しみ!


出来上がった料理が並ぶ。
おいしそうだ〜〜〜っ


それを眺めるモモとコモモ。
「食べたいねっ」「うんっ」


クタクタになるまで煮込まれた野菜。
あまーくとろけるのでありました。


すっかりホロホロになった丸鶏。
かまなくても食べられるのだ。


牛タンと豚あばら肉。
こちらも丸1日煮込まれてやわらかい。
いくらでも食べられるくらい
あっさりと炊き上がってます。


今回気に入ったのがこの調味料(風味辣子鶏)。


今日買ってきたKOKIAのCDと
先週買ったEXILEのCD。
これ、欲しかったんだよね。
どっちもGOODです。


今夜はこれを飲んじゃうのだ!

◆ 12月7日(日) PostPet HOUSE

今日はお昼くらいから渋谷に出かけて、PostPetのイベントに参加。何しろ限定のコモモのキーホルダーをもらえるというのだから、行かないわけにはいかない。イベントは1時開始だったけど、私は50分くらい前に行って、並んじゃいました。開始10分前に、無事に整理券をゲット。30分のショー(というか撮影会?)のあとで、しっかり限定キーホルダーをもらい、渋谷を後にしました。
そして、新宿で「知音」に寄って、昨日教えてもらった「風味辣子鶏」を購入。鶏の骨と唐辛子、花椒などを油で熱して味と香りを出したもの。ついでにドウチを使った「風味豆
[豆支]」もおいしいと聞いたので、こちらも購入。
というわけで、今日はピンクピンクした1日でした。


渋谷にできたPostPet HOUSE。
昨日からオープンしました〜


今後の PostPet FunFactory の
プライズが大紹介!


なんとPPF CAFEも登場。
グラスやマグも出てくるらしい。
これは楽しみ!


つぶらな瞳で訴えかけるコモ太。


モモ太は外でアルバイト。
お菓子はちゃんと売れるかな。


コモ太の夢は考古学者。
ホントになれるの〜〜〜?


お辞儀をして帰るモモ太と
さっさと帰っていくコモ太。


これが本日の限定マスコット。
これが欲しくて渋谷まではるばると……


売られていたお菓子。
羊羹は買わなかったのダ。


マックで遅めの昼食。
モッツァレラチキンカツバーガーを食べた。


昨日教えてもらった「風味辣子鶏」をゲット!
新宿の知音でちゃんと売ってました。(^^)v


買ってきた「風味豆
[豆支]」で
麻辣豆腐を作ってみました。
使われている香辛料が
同じだから、バッチリ本物の味。
これはいいものを見つけちゃったなー

◆ 12月8日(月) やんばるでゴーヤーチャンプルー

今日のお昼は新宿の「やんばる」でゴーヤーチャンプルー定食。先日の「儀来河内」の沖縄料理がちょっと不満だったので、おいしいゴーヤーチャンプルーが食べたくなっちゃったのだ。ちょうど今日は午後の授業がなかったので午前の試験が終わったらすぐに採点をして、さらに別の高校まで成績を出しに行き、新宿まで戻ってゴーヤーチャンプルーを食べることに決めた。
朝の試験と採点は予定通りクリアできたんだけど、そのあとの成績提出に手間取ってしまった。というのも、その高校は今年度からIT推進校に指定されたので、教員(講師も含む)全員にPCが貸与されたのだ。それに伴って、成績提出も構内LANで行うことになったのだ。そして、これが一番の問題だったりする。私がPCを受け取ったのは10月、そして私のPCはなぜかLANにつながらなかったのだ。何度やってもダメ。それなら家からインターネット経由でLANに入ればいいようなものだが、東京都の方針でLANは校外につながっていないのだ(メールアドレスも全教員分用意してあるのだが、東京都から「極力使わないように」と言われているらしい。ナゼ? メールサーバの持ち腐れ? アカウントはサーバの肥やし?)。そういうわけで、他のPCを借りて成績入力をし、私のPCはPC室に預けてきた。
そしてようやく新宿に行って、念願のゴーヤーチャンプルーを食べる。やっぱりここのゴーヤーはシャキシャキしてておいしいわ〜 私がモグモグシャキシャキ食べていると、女2人、男1人の学生風のグループが店に入ってきた。そのうちの1人の女の子はゴーヤーが食べられるが、ものすごく好きというわけではないらしい。残りはゴーヤー嫌いと、ゴーヤー未体験らしい。そして彼らは店員さんに「おすすめは?」と聞き、「ジーマーミ豆腐とゴーヤーチャンプルーですね」と言われていた。そこで彼らは各々が好みの沖縄そばを頼み、そしておすすめのジーマーミ豆腐とゴーヤーチャンプルーも注文した。最初に来たのはジーマーミ豆腐。まあこれはピーナツで作った胡麻豆腐みたいなものなんだけど、「すごくクリーミー! ピーナツバターみたい!(←ピーナツクリームのことか?)」などと感想をもらし、好評のうちに皿は空になった。そして沖縄そばも到着し、いよいよゴーヤーチャンプルーの登場。まずはゴーヤーを食べることのできる1人がこわごわ手を伸ばす。一口食べて「あ、おいしい! これ、全然苦くないよー!」と感動した様子。ゴーヤー未体験の男の子もこわごわ箸を伸ばし、一切れつまみあげた。口に放り込んだ瞬間、ゴーヤーがおいしいことに気付いたらしく、ゴーヤー嫌いの女の子の口にも一切れ放り込んだ。彼女も一口食べた瞬間にゴーヤー嫌いは克服されたらしく、「あれ? これ、おいしい! ゴーヤーおいしいねっ これなら食べられるよ!」とバクバク食べ始めた。そしてあっという間に皿は空っぽになった。私は若者達のゴーヤー青春物語につきあい、安心して店を出た。
そのあと、定時制の学校に行ったんだけど、生徒からは「今日はお休みします!」とメールが入り、私は授業の時間中ボンヤリして過ごしました。うーむ。


やんばるのゴーヤーチャンプルー定食(980円)。
ごはんはジューシー(炊き込み御飯)、
沖縄そばとうっちん茶もついていてオトクです。


夕焼けに浮かぶ満月。

◆ 12月9日(火) とうとう買っちゃいました〜♪

帰りに、隣りの駅で降り、靴屋さんに寄った。随分前からロングブーツが欲しいなあと思いつつ、その思いを果たせなかった私。今日こそはいいのがあるとうれしいな、なんて思いながら靴屋に寄ったのだった。
まずはベルト付きの今年風のデザインのものを何足か履いてみる。ところがこの私、身長は175cmあるのに、足のサイズは24〜24.5cm。私が一番気に入ったブーツは25cm以上のサイズしかなかった。まあ、時期的にそろそろブーツも売り切れる頃だもんね。大きければよさそうに見えるけど、中がぶかぶかで歩きにくいのだ。結局、2番目に気に入ったものを買うことに決めた。
そして、ついでにノーマルなデザインのロングブーツを見てみると、今年はあまり足のラインぴったりの形ではないらしい。去年は足の形にぴったり沿うブーツが流行っていたので、私が履くとふくらはぎが2個できてしまい、とても変な足になってしまうのだった。今年はあまりふくらはぎを強調しないデザインのブーツがほとんどなので、「これなら履けるかも」と期待して履いてみた。すると……おお、ピッタリではないか! これこれ、これなら長さがちょっと足りないけど何とか許容範囲内。というわけで、こちらも購入決定。
レジに持っていくと、横にチワワのブーツキーパーがあった。「やっぱりブーツキーパーがあった方が型崩れしにくいですよね?」と聞くと、店の人もそうだと言うので、これも購入。というわけで、とうとうブーツを買っちゃッいました。これで寒い冬も安心。……って、今年の冬はなんだか暖かいよねえ。はやく「ブーツさん、ありがとう♪(ウットリ)」と言えるくらい寒くなってね〜(ワクワク)


ガーデンズのピッツァ・カプリチョーザ。
パリパリのクリスピーで満足!


最近お気に入りの杏仁豆腐。
MEGMILKの杏仁豆腐はおいしいぞ!
トロトロで濃厚なところが美味。


本日購入のロングブーツとブーツキーパー。


今夜は「風味豆
[豆支]」を使って
麻婆豆腐にしてみました。
この調味料はヒットです。
まさに本場の味が再現できたぞ!

◆ 12月10日(水) とうとう買っちゃいました〜 パート2

そういえば書いてなかったけど、来週、エンちゃんと西安に行く。3泊4日で57000円(飛行機、ホテル、食事、観光付き)という値段に、エンちゃんも私もノックアウトされてしまったのだ。もちろん落とし穴はある。観光付きで4日間引っ張り回されるので、一瞬たりとも自由時間がない。つまり、自由に買い物なんかしに行けないのだ。それでも我々はなんとか時間を作って買い物をしようと目論んでいるわけだが…… それはいいとしても、今回はどうせたいしたものは買えないと思うので、いつものスーツケースでは大きすぎる。いつものスーツケースで(1週間以上の)旅行をすると、「え? 荷物はそれだけ?」と聞かれるくらいコンパクトではあるが、それでも着替え用のセーター1枚とパジャマだけなら大きすぎる(いつも行きは1/8くらいしか荷物が入っていないし……)。
そんなわけでちょっと小さめのスーツケースを買ってしまおうと思っていた。そんなときに見つけたのが西友のセールで出ていた1900円のスーツケース。これなら今持っているスーツケースの中に収納することも可能だから、普段も場所を取らない。そこで今日は、これを買いに調布の西友までお出かけしてきた。さあ、旅行の気運も高まってきましたよ〜


夕べ焼いたパン。
ノーマルな白い丸パンです。


焼きたてに喰らいつくくるみさん。
すごーくおいしいらしい。


パンの肩に手をかけるくるみさん。
パンに先輩風をふかしているんですかい?


野越え山越えどこまでも。
お気に入りのパンを探して……


「これこれ、これが食べたかったでちっ」
どれも同じだよ、くるみさん……


今日のくるみさんはぺったんこ。
どうしてこんなに平べったいの〜?


買っちゃったもんね〜♪


Chinese Writeer 7 が届きました。
いつもこれで中国語を入力しています。
日中・中日辞典や日中翻訳もついていて
とっても便利なシステムソフトです。

◆ 12月11日(木) とうとう買っちゃいました〜 パート3

今日は試験の採点と点票提出で高校を2つハシゴ。帰りに新宿に寄ってきた(←いつもいつも懲りずに……)。今月はボーナスが入るのでお買い物強化月間となっている(でも、民間に合わせるために、1月から給与は減額、ボーナスも減額である。どうなってんのさっ 私が東京都に身売りしてから下がっていく一方じゃないのさ!>石原慎太郎)。
さてさて。そういうわけで、新宿に寄り、プリントに出しておいた写真を受け取り、そのままヨドバシカメラのCDコーナーを覗く。とりあえず昨日発売の「Ken's Bar(平井堅)」を選び、ついでにMISIAの「星空のライブ」も購入。「Ken's Bar」に入っている「THE ROSE」が聴きたかったんだよね。
というわけで、きっと明日も「とうとう買っちゃいました〜 パート4」になると思います。うひっ


先日もらってきた岩塩。
これをお風呂に入れれば、あっという間に温泉に!


本日購入のCD(アルバム)2枚。
実際にはPCにコピーして聴くからCDは不要なんだけど。

◆ 12月12日(金) ダヤンの一人旅

いつものようにJR総武線を新宿駅で降り、階段を下りかけたところで「あれ?」と思った。みんな傘を持ってるのに私だけ持ってない。どうして? 朝ちゃんと持って出たのに、ナゼないの? そこで気付く。そう、傘を中野行きの電車に忘れてきてしまったのだ。時刻は15時。お昼ご飯をまだ食べていなかったので、「何を食べようかなー」「どこで食べようかなー」「カレーがいいなあー」などとボンヤリ考えていて、傘のことをすっかり忘れちゃったらしい。うわー、ダヤンの傘、お気に入りの傘なのにぃーーーっ
改札で傘を忘れたことを伝えると、「そゆことは電車を降りたホームの先頭にある事務室に言ってね」と言われた。今まで気がつかなかったけど、各ホームの先端に事務室があるらしい。総武線は13番線。改札は1番線の東側。チッ、逆戻りか。13番線ホームの事務室に行くと駅員さんがダイヤグラムを取り出して電車の運行状況を調べてくれた。「うーん、その電車はちょっと前に中野を出てますから、12分に11番線に着きますね。中野駅の方では傘の忘れ物が届けられていないので、もしかすると電車にそのまま残っているかもしれませんね。あ、もうすぐ着きますよ。急いで!」と言われ、11番線にて電車を待つ。そして入線してくる電車を窓外から確認。あ、あった! 電車が停まると同時に、さっくり傘を回収し、13番ホームの事務室まで結果を報告に行く。きっとダヤンもたまには一人旅したかったのね。
そんなこんなですっかり時間が遅くなってしまったので昼ご飯はパス。ちょこっとコモモ本舗に寄って、そのあとはダヤンのお店でがっちりお買い物。今まで買わないで我慢していたものを、ここで一気に購入。だって今日からイベントが始まって、購入金額に応じてノベルティ・グッズがもらえるんだもん。
そして帰ってから大急ぎでチキンカレーを作り、その横でご飯も炊く。今日は時間がなかったけど、玉ねぎ、人参、リンゴをすりおろして煮込んだので、短時間でもトロトロのカレーになりました。やっぱりおうちカレーはおいしいわよね〜♪


お昼ご飯が遅くなっちゃうんじゃないかなー、
と思っていたので朝マックをテイクアウトしました。


付加報酬(ボーナス)の明細。
まあ、今年も減額されてるんだけどね。


デスクの上のコモモちゃんに
マフラーを編んであげた。
2匹おそろいのマフラーだよ。
をいをい、惰眠をむさぼるなって。


JR新宿駅でこんなポスターを発見!


今日からWachifieldはヨールカ・パーティー。
そんなわけでがっぽりお買い物(ほとんどが本)。


イベントのノベルティは2000円でクリアファイル、
5000円でダヤンのフィギュアなのです。

◆ 12月13日(土) ツリーを大量ゲット!

今日は渋谷のPostPetイベントへ。でも、イベントの前も後も山ほどツリーを見て、どっちかっていうと、モモよりもコモモよりもツリーの方が印象的な1日になっちゃいました。


m.i.x! の店頭に飾ってあるツリー。
モモとコモモがたっぷりぶら下がってます。


薬局の店頭に飾ってあるツリー。
これまたコモモちゃんがたっぷり!


渋谷マークシティはツリーでいっぱい。
各店舗がツリーのコンテストを開催中。


今日も渋谷のPostPet HOUSEへ!
各回先着80名限定の
マスコットキーチェーン配布用整理券。
今回はかなり遅くて81番。
え? 81番目?


モモの花とコモモがゼリア商品を
一生懸命宣伝中。
モモの花は踊り狂ってました。
だいじょうぶかなあ?


新宿西口の高層ビル街にもツリー出現。


新宿NSビルの中にも巨大ツリーが!


今日はいっぱいツリーを見て
なんだかクリスマス気分が
盛り上がってきました。
これからもいろいろなツリーを見るぞー!


今日は7周年記念のお菓子を
4種類全部買ってきました。


左が本日入手したオレンジマフラーのコモモ。
かわいいでしょ〜?

◆ 12月16日(火) ああ、ショック! (T.T)

今日で今年最後に当たる授業が2クラスあった。そこで、今日のクラス(2時限×2クラス)は「お店屋さんごっこ」をすることにした。私とエンちゃんで2週間くらい前から準備し、お菓子を買ったり、お金の使い方を教えたり、飲みものを準備したりした。そして、昨日は生モノを購入し、今日に備えた。恐らく総計1万円以上は使ったであろう。
そして、今朝。電車の中で「なんだか荷物が少ないなー、なんでかなー」と漠然と感じていたところ、ふと気が付いた。そう、昨日買ったコージーコーナーのケーキと、らぽっぽのチャイナポテトを家の冷蔵庫と冷凍庫に忘れてきたのだ! あんなに昨日確認したのに、何ということ! 今から引き返しても、学校に間に合わない。片道1時間半かかるのに、すでにもう15分ロスしている。引き返せばこれから30分余計にかかる計算だ。あまりのショックで電車の中で腰が抜けそうになった私。慌ててエンちゃんにメールを打ち、とりあえず途中で調達していくことにした。
1つ前の駅で降り、ミスドとコンビニでなんとか数と種類だけは押さえることができた(ランクは下がったけど……)。まあ、それでも生徒たちは「楽しかった」「面白かった」と言ってくれたので、これでもまあ、よかったのだろう。
そして、我が家の冷蔵庫と冷凍庫には、大量のケーキとチャイナポテトが残された。とりあえず、チャイナポテトは冷凍で保存がきくので、1パックは明日、エンちゃんに渡す。ケーキは生クリームケーキのみ今日食べるか冷凍しておき、それ以外は明日、エンちゃんとともに食す。
全く、もう。どーしてこんなに忘れっぽいかな。エンちゃんには「途中で気付いたから許してあげよう」とお許しをいただきました。いや、ホントに申し訳ない。m(_ _)m >エンちゃん


ケーキとチャイナポテト。
こんなに買ってきたのに……


でも、くるみさんは大喜び。
「これこれ、まずはこれから食べるでち」


「今度はこれを食べるでち」
とても気に入ったらしい。


「ブルーベリーも食べまち」
はいはい、もう勝手にしてください。


「次はこれを食べるの」
あの〜、いい加減にした方が……


「んとね、これも食べていい?」
もうやめなさいって。

◆ 12月17日(水) 明日から西安です

明日から中国へ旅行するため、今日はくるみをエンちゃん宅に預けに行った。エンちゃんは一緒に旅行に行くけど、旦那の○○さんは日本に残るから、エンちゃんの家のナォナォと一緒に面倒を見てもらえばいいわけだ。
そんなわけで、今朝は朝からくるみさんをキャリーケースに入れ、昨日持っていくはずだったケーキやチャイナポテトを持ち、朝の授業に向かった。ところがところが……今月初めから京王線のダイヤが変わってしまったので、いつもと同じ時間に家を出たのに、タッチの差でいつも乗っている電車が発車してしまったのだった。ホントに、もう。おかげで次の通勤快速に乗る羽目になってしまった(いつもは割とすいている各駅停車に乗っている)。通快電車は、案の定激混みで、こんなときに限って網棚は全てオヤジ達の薄っぺらいカバンで埋め尽くされている。そして両手のふさがっている私は隣りのオヤジが思い切り倒れかかってくるのに耐え、なんとか学校へはたどり着いた。
授業後、エンちゃんにくるみをあずけ、帰宅後に近所のお好み焼き屋さんまで食べに出かけた。そして、私が出かけている間に宅急便が2つ届いていた。片方は再配達の手配をして、なんとか受け取ることができたが、もう片方の荷物は再配達をしてもらえなかった。とりあえず、来週の火曜日に再配達を手配し(日曜日は家に着くのが23時を過ぎるし、月曜日は定時制があるから帰宅は遅い)、宅急便のことは、忘れることにした。でも、保管が1週間しかしてもらえないので、火曜日の配達がギリギリいっぱいなんだよね。もし、火曜日に何かの手違いで受け取れなかったらどうしよう……


キャリーケースの中でポーズをとるくるみさん。
それは「いいお顔」なの?


お昼はジョナサンでシーフードカレー。
ビーフカレーはもうメニューから消えたんだって。


麦蔵のお好み焼き(豚・チーズ・玉)。
結構量は多い。


もんじゃ焼き(明太子・もち・チーズ)。
これもそこそこ量がある。


まずはお好み焼きを焼く。
プロ並みの仕上がりに自分でも満足。


もんじゃ焼きも焼いてみる。
なかなかおいしそうでしょ〜?

◆ 12月18日(木) 「一路西安」

朝、4:50に目覚ましがなった。いよいよ西安である。一緒に行くエンちゃんと「じゃあ、5時にお互い、モーニングコールしようね」と約束していたので、5時になるのを待って、電話してみる。どうやらエンちゃんはまだまだ夢の中だったらしい。うん、モーニングコールして、よかった。
5時半過ぎに家を出たら、随分早く、新宿に着いてしまった。私の乗る成田エクスプレスは6:33発。まだまだ時間があるので、とりあえずロッテリアでコーヒーを一杯。ちょっと時間をつぶしてからようやくN'EXで成田空港第2ターミナルへ向かうことになった。
実は、何度も訪れている中国だけど、今回のような観光付きのツアーに参加するのは初めてだ。というのも、シーズンオフで、観光と食事がついて57000円という安さ。それに加えて、西安の郊外に散らばる名所旧跡を効率よくまわるためには、ツアーが最適だという結論に達したのだった。そして、成田の空港第2ターミナルで……私は迷ってしまった。ツアーデスクがどこにあるかわからなかったのだ。(^^; そして、迷った人がもう一人。言わずと知れたエンちゃんである。ようやくのことでHカウンターにあるツアーデスクで航空券等を受け取り、Mカウンター(団体専用のカウンターらしい)でチェックインを済ませた。
さあ、次は腹ごしらえ。じゃあ、まずはいつもの場所で食べましょう。というわけで、カフェ・クロワッサンへ行く。私は普通のモーニングセット(コーヒー付きで680円)を注文したけど、エンちゃんは山盛りのサラダやサンドイッチで、会計は1000円を超えていた。スバラシイ。そして9時に出国審査へと向かったところ、そこは長蛇の列。週末で、年末で、シーズンオフ最後の日くらい、ということで、あふれんばかりの人が、目をつりあげ、肩を怒らせて待っている。コ……コワイ。こうして、9:45にようやく出国完了。ほんとは9時半に搭乗開始だったんだけどね。
結局、飛行機は40分遅れの10:40に離陸した。空の下も空の上もいいお天気で、眼下には富士山が見える。私とエンちゃんは夢中でカメラのシャッターを押した。「いい写真が撮れてよかったね〜」と、お互いに見せ合っていると、ここでエンちゃんのデジカメに入っていたスマートメディアが壊れた。ここまで撮った写真は全て、消えてなくなった。意気消沈するエンちゃんに、先行き不安を感じる私。この旅、もしかして呪われているのであろうか?
まあ、そんなこんなで、1時間遅れの15時(現地時間)に、無事、西安到着。入国はスムーズに済み、税関を通り抜けると、現地ガイドの金さんが待っていた。今回の旅(近畿日本ツーリストのクラブツーリズム)に参加したのは29名だという。ここで、私たち二人は添乗員になる運命が待っていた。まあ、最初からわかってたんだけど……
全員が揃ったところで荷物をポーターに預け、まずは最初の観光地である漢の
陽陵へ向かった。ここは空港と西安市街の間にあるので、時間的にも今行くのが一番いいのだ。向かう途中にも、沢山の塚山があり、その全てが誰かの墓だという。そして、中でも一際大きいものが陽陵なのである。西安と言えば秦の兵馬俑(「俑」は中心を空洞にして焼いた陶器のこと)が有名だけど、漢代にも兵馬俑があった。そして、この二つの時代の兵馬俑を比べてみると面白い。漢代の兵馬俑は小さい。実際の人や馬と同じ大きさにする必要がないと判断したらしい。このあたりは日本の古墳から出土する埴輪と同様である。しかし、その種類の多様さ、一体一体の顔の違い等、「スゴイ」という感想しか出ないほどの驚きである。こうして漢の陽陵と兵馬俑を見たあと、ホテルへと向かった。
これから3日間泊まるホテルは、西安の西門に程近い「古都新世界大酒店」。そこで、ホテルに入る前に「シルクロードの起点」と言われる場所に行き、ここから旅立っていった人々の石像が並ぶ場所に立った。以前、ここを発った人々ははるか西方に思いを馳せながら歩いたのであろうが、私たちが西を向くと、そこには大きなガソリンスタンドが! 昔は馬でしかできなかった旅も、今やガソリン必須の車でできる時代になったのだなあ、と感無量。
ホテルには18時に着き、一旦部屋に入り、荷物を確認してから、夕食へと出かけることになった。本日の夕食は東方大酒店。西安市旅遊局の歓迎を挨拶を受け、本日の宴会がスタート。そういえば、私が中国に行くときは、いつも一人で、こんなにぎやかな食事というのは久しぶりである。次から次へと出てくる食事を平らげながら、同じテーブルについた人たちと、会話を交わす。うーん、まだまだお互いに距離があるって感じ。たまたま、今日が誕生日というメンバーがいたので、バースデーケーキがふるまわれた。ケーキはまあ、アレだったけど(ようするに、おいしくないってことね)、料理はわりとおいしかったので、この分なら滞在中の食事については心配ないかもね。
食事を終えてホテルへと帰る途中、西大街でバスを降ろしてもらい、エンちゃんと二人、ぶらぶらしてマッサージの店を探した。ホテルの足底マッサージは1時間20分で3000円、ツアーで連れて行ってくれる足底マッサージは160元(約2100円)なので、いいところはないかなあ、と探したわけだ。すると、鐘楼のそばで足底マッサージを70分50元(約650円)でやってくれるというところを見つけた。麗晶酒店内にあるマッサージ店なので、まあ安心だろうということで、私は足底を、エンちゃんは全身をマッサージしてもらうことにした。だらだらしているうちにマッサージは終了。いや〜、気持ちよかったので、途中で意識が飛んじゃいました。だって、朝は早かったし、昨夜もあんまり寝てないし。眠気をおさえていても、やっぱりまぶたは下がってくる。それでも、ぼんやりしながらホテルに帰り(タクシーは初乗り5元、深夜料金は6元)、翌日の用意をしてからベッドに入った。すでにエンちゃんはぐっすり寝ている。とりあえず乾燥甚だしいホテルの部屋に潤いをもたらすために、部屋中に水を撒き、浴槽にも水を張っておくのは忘れなかった。
時すでに24時。おやすみ。
(旅行中につけていた日記に加筆・修正したものです。なお、タイトルの「一路西安」は“一路平安=「よい旅を!」「道中ご無事で!」”をもじったものです)


成田空港は大混雑。
ツリーの向こうに長蛇の列が見える。


機上から見える富士山。
うーん、日本ですね。


眼下に見えるのは黄土高原付近。
このあたりはもっともも貧しい地域らしい。


間もなく着陸。
中央左側に名もない古墳が見える。


漢の陽陵を眺める。
夕日が沈んでいく。


陳列館に並べられた兵馬俑。
秦代のものより小さい。


河に沈む夕日。
西安は明日もきっと晴れる。


シルクロードの起点に立つ群像。
先頭に玄奘法師がいる。


堀を渡って城内に入る。
間もなく夜の帳が下りる。
明日からはハードな観光三昧。


ホテルはクリスマスの装い。


西安名物の桶子鶏。
皮がパリパリしておいしい。
悲しそうな眼がポイント。


市街南部にある鐘楼もライトアップ。

◆ 12月19日(金) 「茶芸多才」

明け方5時半、エンちゃんがシャワーを浴びている。6時に起きようって言ってたのに、ちょっと早過ぎないか? まあ、いいけど。私はそのままベッドの中でうつらうつらしながら過ごし、7時ちょっと前に起き上がった。隣りのベッドで寝ているエンちゃんを起こして事情を尋ねると、「携帯電話の時刻が日本時間のままだったから、6時半のつもりで起きた」のだそうだ。「あ、遅くなった!」と思って慌てて起きてシャワーを浴びて、もう一度よく考えてみたら5時半だったらしい。だから昨日、「携帯電話の時間を中国時間に直さなくていいの?」って聞いたのに。(^^;
さて、朝の支度を終えたら7時5分。今日の集合は8:40なので、まだ時間がある。エンちゃんは身支度の最中なので、私は一人でホテル周辺の散策に出かけることにした。このあたりには回族(イスラム系の少数民族)が多く、朝の屋台でも回族独特の味を楽しむことができる。早速ぶらぶらしながら、餡儿餅(シァルビン)のようなものをゲット。通りの様子は大体把握できたので、部屋に戻ることにした。今回のツアーは朝食付き。もし、ホテルの食事がおいしくなかったら、外で朝食をとるための下見を兼ねていたのだ。
7時半にエンちゃんとともに朝食へ。種類は豊富で、味はまあまあだったけど、これなら毎日食べなくてもいいかな、という感じ。適当に食事を済ませ、部屋でしばらく休んでから、集合場所へを降りていった。
まずは
陝西歴史博物館へ。ガイドの金さんに説明してもらいながら、博物館の中を歩く。周以前から清代までの2000年以上の歴史的文物が展示されているのだ。そのほとんどがここ西安から出土したもので、一つ一つ見ていくと、2時間では足りないほどのボリュームだ。私はだんだん他のみんなに遅れていき、ついに最後は一人になってしまった。それでも、各時代の土器を見ていくうちに、その変化が素人の私にもわかってきた。形状はより実用的に、装飾は簡素に、模様は複雑に、様式は華麗になっていく。こんな風に、全ての時代を通して見るチャンスがなかったので、今まで気づかなかったけど、その変化はやはり時代の変化とマッチングしている。ここで夢のような2時間を過ごし、展示物のカタログを買い、建物を出ようとしたところで、ブレスレットを見つけた。古い陶器のかけらを集めて作ったブレスレットで、値札には375元(約4875円)と出ている。私とエンちゃんで交渉するも、なかなか解決しない。ここでガイドの金さん登場。彼女は私たちより3つほど年上で、唯一の中国人参加者のエンちゃんと、すっかり気が合っている様子。彼女の交渉で老板(ラオバン=支配人)を呼んでもらうと、彼はいきなり「100元でいい」と言い出した。呆気にとられる店員とエンちゃんと私。私たちは呆然としながら100元ずつ払い、店を後にした。あとで聞いてみると、100元というのは仕入れ値なのだそうだ。そりゃあ、店員もびっくりするわね。
次に、博物館前のお茶屋さんへ。ここで中国茶の試飲と、茶芸を見せてもらうのだ。で、お金があればお茶も買う、と。まずは奥の部屋で、実際に何種類かのお茶を、茶芸独特の入れ方で飲ませてもらう。一杯飲むと苦いけど、次に白湯を飲むとただのお湯が甘く感じられる不思議なお茶や、楊貴妃の好んだライチ入り紅茶などを試飲させてもらった。続いて、自由にお茶や茶器を購入するお買い物タイム! 私とエンちゃんが、シマリスのついた急須を見つけて騒いでいたら、お店の小姐が寄ってきた。「それ、欲しいなら600元にしてあげる」と、まあそんな会話をしていたところ、珍しい急須を発見。それは4つの急須をつなげると、一匹の龍の形になるもの。その値段を見てびっくりした。なんと数万元するのだ。「これ、すごいねー」と言っていると、その小姐が「そんな高いのを買うことないよ。そんなの買ったら、帰ってからママに怒られるよ!」と言う。どうやら私たちを若い学生だと思ったらしい。私は桃の形の急須(大小あって、大きい方は200元、小さい方は180元だった)がどうしても欲しかったので、小さい方を130元に値切ってみた。すると彼女はちょっと考えてOKを出したあと、大きい方を包んでくれた。小さい方が欲しかったんだけど、まあ、いいか。あとで彼女が年齢を聞くので、正直に答えたらビックリして、全然信じてくれなかった。(^^;
さて、昼食は包子食べ放題。ちょっと皮が厚くて具が少なかったけど、まあまあの味。炒飯は昨夜よりおいしかったかも。たっぷり食べたあと、お土産屋さんに連れて行かれる。これはまあ覚悟してたんだけど、翡翠専門店で、その値段設定では貧乏な私には何も買えませんです、ハイ。ここでは目の保養だけして、
大雁塔の観光に行く。大雁塔は小乗仏教のお坊さん達が、お腹が減って「お肉が食べたいなー」と祈ったところ、一羽の雁が落ちてきたという逸話に基づいている。落ちてきた雁はお釈迦様が姿を変えたものだと気付き、お坊さん達は大乗仏教を信じるようになったというのだ。それにより、雁の落ちてきたところに建てられたのが大雁塔だという。この大雁塔、地上24mの高さで、6階まである。塔に登るのは希望者だけということだったので、私も25元を用意し、塔に登った。一気に最上階まで登っていくと、四方が遠くまで見渡せる。少し霞んでいて、西安の城壁は見えなかったけど、それでも西安の様子が見渡せて、気持ちのいい眺めだった。今、西安はどんどん街の様子が変わっているという。今日見た景色は、次に来たときにはきっと見られないだろう。私はしっかり景色を写真に残した。
そして次は
青龍寺。ここは空海が修行をした寺で四国八十八箇所の霊場の0箇所目として数えることのできる場所だという。今まで見てきた中国の寺の中で、もっとも簡素で地味な寺。どちらかというと、日本の寺に似ている。なるほど、真言宗の祖はここにあったか。
最後は
興慶宮公園へ。ここで阿倍仲麻呂記念碑を見て、本日の観光は終了。バスは西安賓館に向かった。今夜はここで四川料理を食べることになっているのだ。でも、私達は西安賓館に着いたところでバスのメンバーと別れて、火鍋を食べに行くことにした。ガイドの金さんに市内で一番おいしい火鍋屋さんを教えてもらった。家族3人で160元くらいだと言う。それなら値段も心配ないので、安心して「竹園村」に向かうことになった。バスの運転手さんによれば、この時間帯は車が混むので、タクシーではなく、路線バスを使った方がいいとのこと。エンちゃんと私は、それぞれ1元を手に持ち、バス停で「一寨」を通るバスを探す。何路線か見付けたので、口の中で路線番号をぶつぶつ呟いていると、早くもそのバスがやってきた。私達はやってきたバスが停まり、客が降りるのを待って乗り込んだ。いや、乗り込もうとした。ところがエンちゃんが乗ったところでバスのドアが閉まり、私はドアの前で呆然。すぐにドアを開けてくれたので私も乗ることができたが、どうも様子がおかしい。私達はバスの中央にある出口から乗ってしまったのだ! 入口は前方にあったのだ。しばらく「どうしよう?」と相談していると、バスの運転手に「後ろから乗った2人の小姐、お金を払いなさい!」と怒られた。慌てて私がお金を払いに行ったが、しばらく動揺がおさまらなかった。きっと「この田舎モノが!」と思われたことだろう。乗客たちも「ほんとにもう、田舎者なんだからっっ」と思ったに違いない。そして、降りるバス停を探そうにも、今停まっているバス停がどこなのか全然分からない。結局まわりの人に「一寨はどこ?」と聞くと、3人くらいの人が「次だよ」「次!」と教えてくれて、バスが止まる直前にもう一度「ほら、一寨よ!」と教えてくれた。うーん、やっぱり私達、右も左も分からない田舎者に見られているらしい。(^^;
バスを降りて店を探すと正面にあった。店は家族連れやグループ客でにぎわっていて、私達の前に15組ほど待っていた。待っている間、豆乳やカボチャの種を自由に食べてよいので、椅子に座って豆乳を飲みながら待つことにした。待つこと1時間。ようやく私達の番が来た。小さい席に案内され、火鍋と調味料、その他の肉や野菜を注文する。あっちのテーブルにはすっかり酔っぱらった女の子5人のグループ(ビールの空き瓶が10本以上あった)、こっちのテーブルには退屈した子供を好き放題に遊ばせて周囲に迷惑をかけている家族、そっちのテーブルにはそれぞれが別のことをいて全く会話のない家族……と、いろいろな事情を学ばせていただいた。私達はといえば、テーブルに食べきれないほどの皿を並べ、周囲の客の目をまん丸にさせていた。アヒルの肉をベースにした火鍋はヒーヒー言うほど辛く、でも日本では絶対に食べられないおいしさで、私もエンちゃんも満腹になった。とくにアヒルの肉は、1羽分まるまる入っていて、それが箸でくずれるほど軟らかく煮込まれている。このスープでしゃぶしゃぶしたサツマイモや香菜はおいしいに決まってる。なので、これ以上書かないけど、値段はわずか142元(約1846円)でした。
帰り道、糖葫蘆(タンフゥルゥ)を買った。これはサンザシの実を串に刺して飴がけにしたもの。ホテルに帰ってからお風呂あがりに1本ずつ食べた。実は私、初めて食べたけど、かなり気に入った。ちょっと酸っぱいサンザシと甘い飴。幼い頃に食べたリンゴ飴のような感覚。ついでにエンちゃんの糖葫蘆にまつわる思い出話も聞いたりして。
こうして夜は更けていき、1時頃に寝た。
(旅行中につけていた日記に加筆・修正したものです。なお、タイトルの「茶芸多才」は“多芸多才”をもじったものです)


ホテル横にある通りの朝市。
おいしそうな店が並んでいる。


陝西歴史博物館に入る。
中国一の展示物といわれる。


これが殷の時代に作られた土器。


貝で作られた貨幣。
これがお金の一番最初の形である。
実物を見たのは初めてかな。


漢の時代になると、
墓の副葬品として家畜小屋などが収まる。


26面体で作られた印鑑。
これなら1つ持ち歩けばいいのだ。


お茶屋さんにあったシマリスの急須。
なかなかかわいいでしょ。


キャベツの包子食べ放題。
もちろん他の料理も出る。


博物館で買ったブレスレット。
エンちゃんとおそろいです。


翡翠専門店にあった楽器の置物。
まるで飴細工みたいにきれい。


現在は6層構造の大雁塔。
玄奘の時代には4層だったらしい。


塔に至るまでには沢山の建物が。
それぞれ見所十分である。


大雁塔の最上階から北方を眺める。
この向こうに市街がある。


空海が修行した青龍寺。
まさに真言宗の聖地である。


興慶宮公園にて。
橋の欄干にアヒルちゃんがいた。


日本では帽子をかぶらないが、
西安ではこうして帽子をかぶっていた。


火鍋専門店で夕食。
テーブルいっぱいの具材に感激。


糖葫蘆やイチゴ飴。
葡萄や胡桃もある。

◆ 12月20日(土) 図窮国見

今日はいよいよ秦の兵馬俑坑へ行く。ここは市街からちょっと離れているので、早めの出発となった。朝はホテルの近くで肉挟[食莫]を買い、半分ずつ食べた。ホテルに戻り、レストランでジュースだけ飲んで集合場所へ向かう。時間ギリギリにバスに乗り、すでに「ギリギリガールの二人」という認識が、参加者の中には出来上がっているようだ。
とりあえず、8時に出発し、東郊外にある
兵馬俑坑に向かった。ここではまず、陳列館で銅の車馬を見学する。1/2に縮小された馬車と馬、そして人の姿は精巧で、当時の技術の高さがうかがえる。しかも、大きさが小さいだけで、実際のものと全く同じ構造の銅車馬は、実際に動かすことのできる完璧な実用品でもあるのだ。こんなものを大真面目に作らせた始皇帝とはどんな人間だったのだろうか。
続いて、現在発掘作業が進められている2号坑を参観。ここは、内部保護のため撮影禁止。でも、その分じっくりと見ることができた。手前はすでに、降り積もった土砂を取り除いた兵馬俑が散らばっていて、奥の方は兵馬俑を覆っていた丸木の屋根がその形のままで残っている。これからこれら全てを発掘し、全てにナンバーを振り、最終的には全てを元の形に復元して、もとあった場所へと安置し直すのだ。まだまだ5年はかかるという。ならば5年後にまた来てみなければなるまい。
次は最大の兵馬俑坑である1号坑を訪れる。一歩中に入れば、そこには兵馬俑がずらりと奥まで並んでいる。その面積の広さと壮大さは、当時の始皇帝の権力がどれほど大きかったかをはっきりと示している。兵馬俑は実際の人間や馬よりも若干大きく作られていて、兵のお腹もでっぷりと貫禄がついている。その顔もさまざまで一つとして同じものはなく、それぞれの頭部を見ればどんな民族の出身者かが分かる。しかし、何を考えてこんな空恐ろしいものを作らせたのだろう。作業に携わった労働者たちのことを思うと、クラクラしてくる。
最後は一番小さい3号坑へ。ここは司令室を模した構造となっていて、他の坑とは様相が異なっている。しかしながら、これ以上の発掘は無理ということで、兵馬俑が散らばったままで保存されている。
当然そのあとはお土産タイム。ここの目玉は、兵馬俑のカタログを買うと、この場所を発見した楊さんのサインが付いてくるというものだ。カタログは150元、これを持って横に座っている楊さんのところへ行くと、もう70歳になった彼がサラサラと墨でサインをしてくれるのだ。彼は地元の農民で、井戸を掘ろうとしたところ、何かのかけらを発見した。「もしやこれはこの地に伝わる始皇帝の墓の伝説のアレでは?」と気付いた彼が政府に申し出、そこから兵馬俑坑が発見されたというのだ。その楊さんは毎日ここでサインを書きつづけている。非常に微妙な存在である。もちろん私はサインはもらわなかったけど。
兵馬俑坑を後にしてバスに戻る途中、お土産売りがしつこく追いかけてきた。私達は後ろの方を歩いていたが、もうすぐそこがバス、というところで気のいいおじさん(この人は全体的にいつもボンヤリした感じの人だ)がとうとうカモになってしまった。エンちゃんが、売りつけてきた若い兄ちゃんと激しく言葉を戦わせているところに私も戻り、兄ちゃんの腕をつかんで「ついて来い」と引っ張った。最終的にはモノを引っ手繰るようにして(すでに金は払ってあった)奪い、バスへと戻った。すでにギリギリガールの私達、「また最後になっちゃった〜、すみませ〜ん」と言いながら戻ると、みんなはあたたかい目で見てくれた。すでに私達は添乗員(トラブル処理班)となったようである。カモになったおじさんは席に戻ると奥さんに「あなたがそんなもの買うからいけないのよ!」と怒られていた。まあ、私も同感ではあったが。
続いて近くにある
華清池へ。ここは玄宗皇帝と楊貴妃のお風呂がある。つまり、温泉地なのだ。皇帝と楊貴妃のそれぞれのお風呂を見学し、ついでに5角払って、温泉の湯に手を浸す。ほんのり温かい43度のお湯は気持ちよかった。これで楊貴妃のような肌になれるのなら儲けものである。すでに添乗員となった我々は、他のツアー客から歴史や文物についてさまざまな質問を受ける。そんなこと、私達だってわかんないってば。(^^; 中には「西安には毎年どのくらいの観光客が来るんですか?」と勘違いも甚だしい質問をしてくるおじさんもいたが、奥さんに「そんなこと、地元の方じゃないんだからわからないわよ」とたしなめられていた。当然である。
そして遠くに秦の
始皇帝陵を望みながら市街へ戻り、万年飯店で麺料理の昼食。このツアー、麺料理なら麺だけ、包子食べ放題なら包子だけ出るのかと思ったらそうではなく、コース料理の1つとして出るのだ。ここの名物「油撥麺」はなかなかおいしくて、あっという間に器は空っぽに。でもさあ、また麻婆豆腐が出ちゃってる。1日目の夜、2日目の昼と夜(私達は夜はパスした)、3日目の昼にそれぞれ麻婆豆腐が出るのはやりすぎである。全部違うホテルのレストランなので、日本人向けということでどこも麻婆豆腐をメニューに入れたらしい。みんなは麻婆豆腐に飽き飽きしていた。
さて、昼食後はまたまたお買い物タ〜イム! どうせ私は買えやしないので、ぶらぶらと骨董品や翡翠を見てまわるだけだったけど。
その後、
西安碑林博物館を見学する。ここには、話にしか聞いたことのない「石経」があるのだ。石経というのは、唐の時代の一番正式な経書で、紙や木ではなく、石に彫られたものなのだ。石に彫ることで火災による焼失や改ざんを防ぐことができる。学生の頃、その話を聞いて「いつかそれを見ることができるのだろうか」と漠然と思いを馳せていたが、今日実際にそれを目の当たりにした。石に一字一字丁寧に彫られた十三経。論語、孟子、毛詩(詩經)、周易(易經)、周禮、儀禮、禮記、尚書、春秋左氏傳、春秋公羊傳、春秋穀梁傳、爾雅、孝經の文字を一つずつたどっていくと、大学やその後に勉強したことが何となく思い出されくる。さすがに昔専門で勉強していただけあって、文章の一部を見ると、それが何の経書なのかパッと思い浮かぶ。非常に渋いが、これが私の青春の一つであったのだ。もっと一つずつゆっくりと見たかったが、すでに時間がない。いつだってギリギリガールの私達。私が目をウルウルさせながら青春と対話している間、エンちゃんは拓本を値切って購入していた。
碑林の見学を終えると、その横にある
古文化街の散策。ここでは怪しげな骨董品や、ガラクタを沢山扱っている。ちょっとした土産物なども露店に並んでいるので、ここなら貧乏な私にも手が出る値段である。ここで私はこの地方に伝わる楽器(卵形の笛)を購入。1時間ほど通りをブラブラし、ついでに焼きいもと糖葫蘆を買って、歩きながら食べた。
そして夜は西安名物の餃子宴である。老舗の
徳発長の門をくぐり、いよいよ餃子尽くしの夕食が始まった。アヒルの形のアヒル餃子、白菜の形の野菜餃子、エビの形のエビ餃子……15種類を超える餃子の数々に、ため息が漏れる。「うわぁ、かわいい〜!」「魚の形になってる〜〜〜っ」「きゃぁ〜、ホントにクルミの形をしてるよ〜♪」などと大騒ぎの私達と、それを冷静に見つめる人々。それでも、私達が料理やそれぞれの餃子について説明をしていたせいか、私達のテーブルは全て完食。隣りのテーブルは大量に残った餃子をもてあましており、それが我々のテーブルにも回ってきた。私もこれを片付けるお手伝いをして(15個以上食べた)、いよいよ最後の真珠餃子スープの登場である。小さな餃子の入ったスープを無造作に取りわける店員。店員によれば、「餃子が1個入っていたらいいことがあります。2個入っていたらもっといいことがあります。3個入っていたら何もかもがうまく行き、4個入っていたらお金持ちになれます。でも、1個も入っていなかったら、もう一度餃子を食べに来てくださいね」ということだった。私のお椀には1個、そしてエンちゃんのお椀には、なんと3個も入っていた。
食事が終わると、店の横の通りの夜市(屋台)を簡単に散策し、バスへと戻った。相変わらず最後となってしまった私達は、またまた糖葫蘆を手に持っていたので、バスのみんなから「また食べてる〜〜〜」と言われてしまった。一旦ホテルに戻り、解散したあと、私達はガイドの金さんと一緒に足底マッサージへと出かけた。西安賓館の夏宮というマッサージ店で、ツアー客は160元なのだけれど、金さんの友人ということで一人50元にしてもらえた。ここでマッサージを受けながらも金さんは、ツアー客から預かったパスポートと航空券を確認したりして仕事をしていた。本当にお疲れ様である。今回の旅は本当に金さんにお世話になった。普通、ツアーガイドというと、土産物屋とグルになって客をだましたり、自分の与えられた仕事だけしてあとは知らん顔しているものだが、金さんは実に親身になって単なるガイド以上の働きをしてくれた。本当に彼女には感謝である。
ホテルに戻り、スーツケースに荷物を詰めたりしているうちに、あっという間に1時半。では、おやすみ。
(旅行中につけていた日記に加筆・修正したものです。なお、タイトルの「図窮国見」は“図窮匕見=秦王刺殺の命を帯びた荊軻が地図を広げると匕首が現れた、つまり最終段階で真相がわかるという意味”をもじったものです)


朝の国旗掲揚。
ホテルの前庭にて。


朝市で売られていたサトウキビ。
店のおじさんは長春の出身だという。


軟らかく煮込んだ牛肉。
これを叩いて潰し、
焼きパンのようなものに挟んでくれる。


広大な兵馬俑坑・1号坑。


人の顔は全て異なる。
この2人は回族らしい。


積み重なったレンガ。
それも今は廃墟の様相。


3号坑はこれ以上の復元は不可能。
壊れた兵馬俑が散らばっていた。


遠くに見える始皇帝陵。
登ると結構時間がかかるらしい。


華清池は温泉地。
専用の温泉があるなんて優雅の極み。


これが楊貴妃専用のお風呂。
撮ったあとで「撮影禁止」の文字に気付いた。


勢いよく噴出す温泉。
5角払えば手を浸すことができる。
この湯をかければ肌がきれいになるという。


300万元(約3900万円)の置物。


西安碑林を歩く。


膨大な石経のなかから
ようやく見つけた「毛詩(詩経)」。
学生の頃、一生懸命読みました。


古文化街の散策。
これが一番楽しかったかも。


色とりどりの石。
全て穴が開いていて糸を通すことができる。


何かと思ったら、枕だった。
ちょっとかわいいでしょ?


アヒルの餃子。
なるほど、クチバシの形がアヒルだ。


船形の餃子。
中には宝袋のようにいろいろ入っている。


孫悟空の顔をした餃子。
具はちょっとピリ辛でおいしかった。

◆ 12月21日(日) 四面秦歌

起きたら7時半だった! 慌ててスーツケースにパジャマを詰めていると8時になり、ポーターがスーツケースを取りに来た。うひゃあ、もうそんな時間? 慌ててスーツケースを渡し、私達は朝食を食べに出た。今日は最終日。糊辣湯を食べるのだ。野菜や肉団子の入ったスープに、焼きパンのようなものをちぎって入れる。これをズルズルと啜って食べるのだ。エンちゃんと二人で1椀を食べた。その後、買い物をしながらブラブラし、私は2日目の朝に食べた油肉餅(そう、これは“油肉餅”という名前だったのです)をまたまた購入。あっという間に9時を過ぎ、9時半の集合時間が近づいたので、私は一足先にホテルへ、エンちゃんは郵便局へ行った。
ホテルの部屋でエンちゃんを待つも、なかなか戻らないので全ての荷物を持ってロビーに下りると、そこへお買い物を済ませたエンちゃんが登場。大急ぎでジュースだけ飲みに行き、バスに乗った。
ようやくのことでバスが動き出し、私は手元を見ると、ホテルの部屋のカードキーが! そう、あまりに慌てていて、チェックアウトするのを忘れたのだ! バスが
清真大寺に着くと同時に、チェックアウトをし忘れたことを金さんに告げると、「大丈夫。そのキーは記念に持っていって」と言われた。うーん、さすが団体ツアーの醍醐味。こういうところは便利である。さて、この清真大寺はイスラム寺院で、西安市内にあるモスクの中でも最大のものだと言う。皇帝の勅命を受けて造られたというこのモスクは、どこまでも中国的で、イスラムの雰囲気を感じさせるのは、その門に書かれたアラビア文字のみである。ここをのんびり見学したあと、またまた私は露店でお菓子を買った。すると、それを見たツアー客に「あー、また買ってるー」とと言われてしまった。(^^; どうやら私はちまちましたお菓子ばかり買っているイメージが定着したようだ。その後も私達は「これはいくらかしら?」「こっちのこれはいくら?」「これは何?」などと質問攻めにあい、しっかり添乗員としての役割を果たした。
続いて、西安最後の観光、
城壁散策をした。まずは南門を上り、市街の南側から四方を眺める。みんなは城壁を車に乗って移動すると言うので、私達は一足先に南門を出発した。そう、これから西門まで歩いて行こうというのだ。城壁は市街の周囲13kmを廻っている。その1/4を歩こうというツワモノ(全然ツワモノじゃないけど)は、私とエンちゃんしかいなかったのだ。みんなが買い物や休憩をしている間に出発したというのに、南側の城壁を半分くらい来たところで、車に追い越されてしまった。悔しい! あんまり悔しいので、とりあえずその辺にあったトイレに入り、「うーん、こんなこと、歩かなきゃできないよねー」と負け惜しみを言ってみた。結局45分ほど歩き、ようやく西門に到着。みんなはシルク絨緞の土産物屋で待っていた。私達が入っていくと拍手で迎えられ、「いや〜、若いですね」と言われたが、そりゃあ年配の夫婦に比べたら赤子同然である。「時間はどのくらいかかりましたか?」と聞かれたので45分と答えると、「ほほう、じゃあ1周すると3時間かかるわけですね」などと当たり前のことを言われ、苦笑。お茶を飲んで休憩してから、城壁を下りることになった。でも、負け惜しみではなく、歩いてよかった。城壁の中と外。それをじっくりと観察しながら街の様子を見ることができて、本当によかった。
空港まではバスで50分。道が混んでなくてよかった。空港の真ん前にある航空酒店で昼食を食べた。そしてやっぱりここでも麻婆豆腐が登場。うーむ、これじゃあ中国人は毎日麻婆豆腐を食べるって誤解されちゃうよね。たまには違う豆腐料理が出ればよかったのになあ。でも、昨夜、金さんに「結構脂っこいものが多くて、食の進まない人も多いから、野菜料理を多めにした方がいいのでは?」とアドバイスしておいたので、メニューには青菜炒めや、セロリ、キュウリの皿が並び、評判は上々だった。
食事が終わると空港に行き、金さんが全員分の航空券を搭乗券に替えてきてくれた。次は全員揃って、健康審査。これはエンちゃんがまとめて全員分の書類を管理し、一人ずつゲートをくぐっていった。私も最後にゲートをくぐり、スーツケースの預かりへと進んだところで、大変な騒ぎになっていた。何をどうしていいものやらわからなくなった烏合の衆が、右往左往していたのだ。ここでもエンちゃんが添乗員として大活躍。なんとか全員が無事にセキュリティチェックと手荷物検査を通過し、飛行機への搭乗を待った。私達が出国するとすぐに搭乗が始まったので、土産物を見る余裕は全く無し。すぐに飛行機に乗って、ほっと一息ついた。
飛行機は定刻の15時半に離陸し、順調なフライトを続けている。そして、中国時間の14時に昼ごはんを食べたというのに、日本時間の17時(中国時間では16時)にもう、機内食が出てきた。そんなにすぐには食べられないって。(^^; それでも、出てきた機内食の半分に手をつけながら、この4日間のことを振り返った。行く前の天気情報ではマイナス17度という気温を見てビックリしたものの、実際にはそれほど寒くなくて、過ごしやすかった。しかも、天気は珍しく、晴れ。最終日の今日、若干曇っていたものの、それ以外は本当にお天気がよかった。風もほとんどなく、そのせいで寒さを感じなかったのかもしれない。ただ、空気が乾燥していて、喉がガラガラ。ずっとのど飴をなめて過ごした。いつもは一人であちこちフラフラ歩き回っているけど、今回はツアーということで、どこへ行くにもバスが連れて行ってくれるので、本当に楽だった。ただ、自分の見たいところをゆっくり回ることができなかったのが残念。ぜひもう1度西安に来て、じっくりと石碑を見たり、博物館を歩いたり、今回食べられなかった「羊肉泡
[食莫]」を食べたりしたい。お土産も、もっといろいろ見てみたいし、街の中も歩き回ってみたい。数年後、兵馬俑坑の2号坑の発掘が完了した頃に、もう一度訪れてみたいものだ。
ふと、飛行機の窓を覗くと、眼下にはどこかの街の灯りが輝いている。北京か天津か……いずれにしろ大都市であろうが、すでに真っ暗な闇に包まれた窓外は判別が不可能である。今回の旅、格安のツアーということでかなり不安だったが、実際には楽しい旅であった。本当によかった。
日本へは定刻より若干早く着き、他のツアー客と別れの挨拶を交わし、家路へとついた。添乗員と化していたエンちゃん、ご苦労さま。
(旅行中につけていた日記に加筆・修正したものです。なお、タイトルの「四面秦歌」は“四面楚歌=周りが敵に囲まれていて孤立無援の状態”をもじったものです)


西安名物の「柿子餅」。
このあたりは柿とサツマイモが名産。


糊辣湯には焼きパンをちぎって入れる。
体があたたまるよ。


油肉餅は、パリパリサクサクして
これは庶民の味ですね。


このあたりの名産のもう1つがザクロ。
今の季節のものはあまりおいしくないらしい。


清真大寺はこちらへ。
途中の参道には土産物屋が並ぶ。


市内最大のイスラム寺院。
でも、見た目は普通の寺である。


柱に書かれた「寿」の文字。
これ、全て「寿」なんです。


境内(といっていいのか?)には
今を盛りに蝋梅が咲いていた。


城壁の南門から市内を眺める。
いよいよ西安とも今日でお別れ。


南門をくぐる人と車。
唐代の城壁はもっと外側にあったらしい。


城壁に敷き詰められたレンガ。
その全てに産地が記されている。


私達を追い越していく車。
やっぱり車は速いね〜


城壁南西の角。
万里の長城を思い出させる。


南西の角にある場所は、
中心で喋るとこだまが返ってくる。


西門にあるシルク絨緞の土産物屋。
ここで絨緞作りのデモンストレーション。


シルクの絨緞(もちろん売り物)に
満足げに座っている犬。


西安咸陽空港の出発ロビー。
何となく上海の浦東空港に似てるかも。


空の上から夕焼けを見る。
東へ移動しているので落陽が速い。

◆ 12月24日(水) ポトフ

メリークリスマス!
今日は、昨日から煮込んでおいたポトフを食べて、クリスマス気分。鶏肉、牛肉、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、キャベツをとろとろになるまで煮込めば幸せの味。一人で食べるのはちょっともったいない? 大丈夫です。残った鍋は、カレーへと変化するのです。いや、シチューでもいいけどね。
ちなみに、今日はケーキなしです。明日か明後日、ちょっと安くなったケーキを買おうかな〜、と思ってます。


昨日の午後はまだまだ形がありました。
まさに煮込み始めの状態。


今夜はすでにこんな状態に。
軟らかく煮込みました。

◆ 12月25日(木) カレーライス

今月の日記は思いのほかボリュームが出てしまいました。スミマセン。
さてさて。ここ数日、昼はドトールやモスでジャンキーに過ごしている。でも、昨夜は手作りポトフだったし、今日は昨日の残りを使ったカレーライス。もちろん昨夜のうちにルーを入れておいたので、味もしみてウマウマである。人参も玉ねぎもみんな煮とけて、肉もホロホロにやわらかくなって、スペシャルな出来栄えとなった。やっぱり時間をかけて煮込むとおいしいのね。


ドトールのBサンド。
一昨日食べたターキーサンドがおいしかったな。


久しぶりにミャウと対面。
実に猫らしいポーズ。


ミャウのドアップ。
暖冬のおかげで過ごしやすいね。
たまには一緒に遊ぼうね。


人待ち顔な様子のミャウ。


中央に見えているのが月。


ほらね、これがカレーです。
丸ごと入れた野菜なのに
形はすっかりなくなりました。

◆ 12月27日(土) 帽子を編もう!

本当は、西安に行く前に帽子を編んで、それを持っていくつもりだった。だけど、そんなヒマは全然なかったので、とりあえずダヤンにかぶせていた帽子を借りて(?)持っていった。
今日はお天気がいいのでお散歩していたら、何となく編物気分が盛り上がってきた。そう、年賀状も出したし、気分がいいのだ。早速100円ショップ(←このあたりが情けない…)で毛糸と編み棒を買ってきて、早速ゲージをとって帽子を編み始めた。お手本はダヤンの「ウキウキ耳帽子」。耳の先っぽに当たる部分にポンポンをつけて出来上がり。40gの毛糸2玉でできました。
……ってどこでかぶるつもりなんだろう???


モスの新商品。
フォカッチャサンドはおいしいよ。
でも、食べにくいんだよね……


久しぶりにお散歩したら、お腹へりまくり!


コモモがかぶっていますが、
本当は私の帽子です。


後ろから見るとこんな感じ。
ちょっと悪魔みたいな雰囲気なのだ。

◆ 12月28日(日) 思いがけず……

新宿をブラブラしていたら、「ただいま、コモモが来店しております!」との声。そういえば、今日は新宿のタイトー・ステーション(モモちゃん本舗と私は呼んでいる)にコモ太が来る日だったっけ。とりあえずコモ太のそばに寄り、早速、ケータイで写真を撮る。すると、店のオニイチャンが、「写メ(写メール)と撮ってくれた方にはコモモのキーホルダーをプレゼントしております!」と張り切っている。当然私もキーホルダーをゲット。思いもかけず、ポストペットハウスで配られているのと同じキーホルダーをもらえて、とってもラッキーでした。
夜はお気に入りの焼肉屋さん(←“たまに来る常連さん”と言われている)に行き、レバミソにトントロに、コブクロ、ゲタカルビ、おつまみテール、カルビクッパなどなどを食べて、お腹いっぱいになりました。おいしいかったの〜〜〜♪


お昼は軽く、サンデーブランチでサラダサンド。
久しぶりに行ったけど、
なんだかバージョンアップしてました。


新宿のタイトーでコモ太と握手!


夜はパンチャンの焼肉。
生でも食べられるレバミソです。


ぐつぐつ煮えたぎるカルビクッパ。
これを食べたらよそのクッパは食べられません。。。

◆ 12月29日(月) 匠味バーガーを食べよう!

いつだったか、某サイトで知ったのが、モスの「匠味(たくみ)バーガー」。これは、客足の途絶える時間帯に、専門の調理人が、厳選された材料で、1個1個丁寧に作ってくれるというハンバーガーで、時間帯と数量を限定したレアな逸品なのだ。店舗によって時間帯は異なり、またこのバーガーを販売している店舗も限られているのだ。そして、なんとこれが1個580円(匠味チーズバーガーは640円)という値段設定。たかがハンバーガーにこんな値段がついてよいものか? しかし、その味は秀逸だと聞く。マクドナルド・ダイニング(ってもうないの?)など言うまでもなく、ロッテリアの対抗メニューをはるか後方に引き離す味なのだという。それならばぜひ試さねばなるまい。
というわけで、食べてきました。時間になるのを待ち(だって、1日10個限定なんだもん)、早速注文。待つこと15分、特製のお皿にのって登場したのが匠味チーズバーガー。まず、見た目からして違う。大きいのだ。通常のハンバーガーの1.5〜2倍くらいはありそうなボリューム。そして、パンには弾力があり、レタスもシャキシャキ、トマトも2枚ついている。パテは1cm以上ある上に、とても香ばしい匂いがする。とろりと溶けたチーズと、玉ねぎをたっぷり使ったソース。一口食べてみれば、肉の旨みがギュッと詰まったパテに、にがり塩と胡椒のアクセントが効いていて、ここがファーストフード店だということを忘れてしまいそうである。横に添えられた調理人のサイン入りカードも恭しく、これはもう、幸せになってしまう味だったのでした。これは絶対はまっちゃう……


時間限定、数量限定の匠味バーガー。
これはもう、「オイシイ」としか言えません。


ガストの唐揚げピラフ。
これはこれでおいしいと思う。

◆ 12月31日(水) 大晦日

いよいよ2003年も今日で終り。「だから何?」っていつも思うんだけど、それでも気持ちが改まるものです。お昼は近所のガストで食べながら、新聞のスクラップ。今年もいろいろありました。そして、夜はPPF(PostPet Funfactory)のモモちゃんのお椀で年越しそば。本当は蕎麦は食べないつもりだったんだけど、せっかくゲームセンターでそば椀を取ったから、使わないともったいないもんね。(^_-)=☆
さて、明日から2004年。来年はどんな年になるのかな。。。


お昼はガストの「ダブル卵のヒレカツ丼」。
ああ、近くにファミレスがあるって素晴らしい。
っていうよりも、ファミレスの存在がステキかも。


ちょっと甘えんぼモードのくゆくゆ。


年越しそばをくるみさんにもお裾分け。
チュルチュル、おいしいでちゅか?


モモちゃんのお椀でかき揚げそば。
行く年、来る年って感じだな〜


 

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