一粒チョコな毎日

 


◆ 3月1日(金) ナスとベーコンのトマトスパゲティ

昨日の昼、PRONTOでサンドイッチを食べた。クロワッサンサンドである。味はまあ普通である。食べ始めてしばらくしたところで隣に座ったおばちゃんの前に置かれたのが「ナスとベーコンのトマトスパゲティ」。見るからに美味そうだ。たったの680円という値段もうらやましいが、ベーコンとトマトの香りが私の(花粉に疲れた)鼻をふくふくと刺激する。ああ、いいにほひ…… オリーブオイルとガーリックの匂いも迫ってくる。思わず「その皿、寄越せっ」と奪い取って食べてしまいたかったが我慢した。
しかし。ああ、しかし。あのナスとベーコンのトマトスパゲティが忘れられないのだ。昨日の夕食に食べられるものなら食べたかったが、何しろ定時制高校では給食が出る(もちろん有料)。食べなくてもいいが、家に帰るのは遅くなる。それに生徒と一緒に食べるのもコミュニケーションの1つだと思っているので、できれば給食を食べたい。そして給食というのは、食べたいものが食べられるというわけではない。そういうわけで、ちょっと悲しい思いをしながらハヤシライスを食べた。一応林君(ハヤシライスのこと)の名誉のために書いておくと、私は林君のことが大好きだが、今は他に気になる人(スパゲティのことだ!)がいるので、林君とのデートに今一つ気が乗らないという状態であった。
そんなわけでとても食べたかったナスとベーコンのトマトスパゲティ。やっと今夜、私の夕食になった。でもでも。我が家にはウィンナーが冷蔵庫の中で大量に眠っているので、ナスとウィンナーのトマトスパゲティになりましたとさ。


ナスとウィンナーのトマトスパゲティ。
ポイントは自家製トマトソースで〜す。


ほら。ナスもたっぷり。
すごーくおいしそうでしょ?

◆ 3月2日(土) オムライス

今日は某高校の卒業式。いい天気で、なかなかいい卒業式だった。中でも式の最初、教頭が「これから“起立、国歌斉唱”と申し上げますが、皆様のご判断で行動してください」と言ったのにはたまげた! 実際にはほとんどの人が起立して国歌を歌った。私? 私は立たなかったし歌わなかった。日本の学校だし、国歌を歌うのが違法だとは思わないが、外国籍を持つ生徒たちに日本の国歌を歌わせるのはどうだろうか。そう思っているので、私はいつも歌っていない。
さて。卒業式の話はおいといて。
今日は、昨日の残りのトマトソースを消費するために、オムライスを作った。ナスとハムとミニトマトのトマトソースでした〜♪ でも、まだナスは3本残ってるし、卵は12個(まだ冷蔵庫にあるのに、安売りにつられて今日買ってきてしまった!)残ってるし。さて、どうしよう?


今日のオムライスは失敗なのだ!
ライスがはみ出てしまった……
こういう失敗は珍しい。
(中身は人参バターライス。
みじん切りにした人参を
バターとあわせてチンしたものを
ごはんに混ぜ込むのです)

◆ 3月7日(木) ワンギリ

昨日は携帯電話のワンギリで起こされた。朝の6時である。番号を見てみれば“03−3444−6555”。そう、アレである。1回コールで電話が切れ、かかってきた番号に電話をかけ直すと10万円近い請求が来るという噂のあの番号だ。
実際に私の周りでこの被害にあったという話は聞かないが、一時期はあっちからもこっちからも「ワンギリが危ないから出来るだけ多くの人にこの連絡を回して!」というSPAMメールのごとき様相を呈していたこともある。
携帯電話のメールアドレスを変更してからというもの、真夜中の迷惑メールに悩まされることもなく、安眠を保つことができたというのに、ここ最近はワンギリで起こされることも多くなってきた。ワンギリしてもいいから非常識な時間帯にかけてくるのはやめて欲しい。そんな時間にかかってきたら、誰だって「緊急事態か?」と思ってしまうではないか!
そして今朝は、7:29に送信された携帯電話宛のメールが10:45を過ぎてから配信された。これは仕事に関わるメールで、かなり重要なものだったので「来ないのはおかしい」と思い、何回かメールチェックをしたけれど、1度もチェックに引っかからなかったのだ。これも無差別大量に送信される迷惑メールのせいなのだ。
ワンギリも迷惑メールもかなりムカツク。「それが迷惑なら携帯電話を持つのをやめれば?」と言われるかもしれない。でも、携帯電話が普及していなかった昔とは違うのだ。携帯電話1つで簡単に連絡の取れるようになった時代にこれを持っていなければ、私は間違いなく仕事をいくつか失う。そして残った仕事もやりにくくなる。だから携帯電話を手離すわけにはいかない。テレビだって車だってそうやって普及してきたのだ。携帯電話そのものが悪いわけではない。
だから。お願いだからワンギリや迷惑メールなんかで人の邪魔をしないで欲しい。「金になるなら何をやってもいい」という思いあがりで人に迷惑をかけないで欲しい。

◆ 3月11日(月) 春は菜の花

久しぶりに大学に行った。授業で使用する中国映画のビデオを借りに大学の研究室を訪れたのだ。
大学を卒業してからも研究室助手として残ったので、10年以上通った場所ということになる。そのときにお世話になったのが鶴岡の弁当である。豆大福で有名な和菓子の群林堂はあるものの、近くに食事のできるようなところがあまりなかったので、南門を出て坂を下る途中にある「コクリコ」というパスタ屋、坂の下にある「ひつじ」というカレー屋、そしてそのすぐそばの鶴岡という食料品・惣菜屋が昼食の調達場所であった。
「コクリコ」はまだ健在だが、「ひつじ」は建物の改築とともに店じまいをし、「鶴岡」は「CRANE」と名を変え、カフェ&ベーカリーとして再オープンした。「CRANE」と名を変えても、鶴岡の名残のような弁当と惣菜は続けていて、ここのパンや弁当をときどき買うのが私の楽しみでもあった。
この場所を通るのは1年ぶり。1度は通り過ぎたものの引き返して店に入った。ここのダブルセサミブレッド(180円)がお気に入りでよく買ったが、仕事帰りに行くといつも売り切れで悔しい思いをしたことが何度もある。黒胡麻を混ぜ込んだフランスパンで、上にもたっぷりと胡麻がのせてある。今日はまだ朝早く、開店したばかりで棚にいくつか並んでいたので、早速1つトレイに乗せた。
家に帰る途中でふと思いつき、スーパーで菜の花を買って帰った。モヤシとあわせて辛し和えを作り、パンにはさんだ。オリジナルの「菜の花サンドイッチ」。ちょっと懐かしい気分になれる味となった。

ダブルセサミブレッドを2枚1組にする。
パンの内側にマヨネーズをぬる。
ハムをはさみマスタードをかける。
菜の花とモヤシの辛し和えをはさむ。
あとはできるだけ大きな口を開けて
ガブリとサンドイッチにかぶりつく。
胡麻の香ばしさと菜の花の苦味。
口いっぱいに広がる春の味なのでした。

◆ 3月12日(火) 花粉全開

春といえば花粉の季節である。かく言う私も花粉症とは10年以上のつきあいである。
花粉症に悩まされていない人にはわかりづらいだろうが、この季節は本当に辛い。私の場合、1月後半から5月前半までが発症の時期となる。この期間は頭が重く、喉と目が痒く、鼻はグズグズし、微熱も出て、普通の生活を送るのが本当に難しい。
花粉症にいいと言われる者があれば早速試したい私。ちょうど昨年末、勉強会のときに和歌山県北山村の「じゃばら果汁」というものをもらった。「サラダでも酢の物でも、何にでも使えるから」と言われたが、私はそのまま飲むのが気に入った。ところがこれが花粉症にいいらしい。残念なことにもらったのが1本だったので私の手元にはすでになく、通販で購入しようにも先日紹介されたテレビの影響で完売だという。
そしてもう1つ。去年から始めたのがユーカリオイル。これをアロマポットで暖める。鼻が少しすっきりするので、私はペパーミントオイルも一緒に使っている。
さて。今年も花粉真っ盛りのこの時期、他にも花粉症に効きそうなものはないかと物色中である。


レモンのような酸味で、柚子のような香りです。


ペパーミントとユーカリのアロマ〜♪

◆ 3月14日(木) 背筋が凍りつくようなお話

今日は勉強道具を持って昼ご飯を食べに出かけた。食後にコーヒーを飲みながら仕事と勉強をして、そのあと買い物をして帰る予定で家を出た。
隣の駅にある「ラ・パウザ」というパスタ屋が今日の目的地。ここは昼のランチがパスタにドリンクバー付きで580円・680円(税込)の2種類。これ以外のパスタやピザも300〜600円と安い。味はまあそれなりにというところだが、この値段ならば文句はない。
さて。いい気分で食事をし、アイスコーヒーにジンジャーエール、カフェ・ラテとおかわりをしたところでふと不安を感じた。その不安は私の右にある鞄の中から立ち上ってくるようだ。私は今日起きてからの行動を頭の中で反芻した。起きて、顔を洗って、着替えて…燃えるゴミを出しに行って、そのままコンビニまで封筒を買いに行って……帰ってきてしばらく作業をして………家を出て、電車に乗って偶然生徒と出会って……ここに来てパスタを食べてコーヒーを飲んで………!!! ようやく不安の原因がわかる。思えば朝出かけたときの鞄と今持っている鞄は違うものだ。財布を入れ替えた記憶がない。そう、私は財布を忘れたのだ。慌てて鞄を探るが、やはり財布はない。頭からサーッと音を立てて血が引いていく。無銭飲食? 「都立高校講師、無銭飲食で捕まる」という新聞の見出しまで浮かんでくる。こうなっては仕事にも差し支える。一粒チョコな毎日もこれまでか! しかし、よーく思い出して欲しい。私はここまでどうやって来たのか。そう、電車に乗ってきた。ということは、定期入れを持っているはずだ。定期入れにはもしものときのために3000円が忍ばせてある。3000円あれば680円(税込)払ってもお釣りが来る。予定していた買い物はできないが、とりあえず無銭飲食だけはさけられる。
落ち着いて仕事も勉強もできないので、伝票と千円札を持って会計を済ませて店を出た。そしてまずは家まで帰り、財布を確認。郵便受けに「国民年金が銀行の残高不足で引き落とせなかったので至急納入するように」という通知が入っていたので、これを持って家を出る。そしてまずは銀行に行って国民年金を払う。その後、空になった財布の中身を補充すべく、また別の銀行へ。お金を引き出してみたら、国税還付金が振り込まれていて、びっくりするような残高であった。
すっかり気分のよくなった私は再び電車で隣町まで行き、予定していた買い物を済ませた。そしてついでに輸入食材の店に寄り、タイカレーペーストや中国の黒酢などをごっそりと買い込んだ。うん。終わりよければ全てよし。

◆ 3月15日(金) 自家製ソーセージ

最近「一粒チョコ」がデジタル絵日記となりつつある。別に画像を載せるのが義務ではないのだけれど、何となく写真や絵を貼り付けるのが楽しくなってきたのだ。そういう訳で今日も画像付きです!
さて。ソーセージの話。
ソーセージならちゃんとしたのを買ってきて食べるのが一番。自分でスパイスを調合して肉と混ぜ、羊の腸に詰めてスモークするのはなかなか大変である。でも、そんなに難しいことをしなくてもそれらしいものを作ることはできる。肉に適当なスパイスを混ぜて、ラップで包んで茹でるだけ。今日作ったのはレモン&ハーブと大葉の2種類。市販のソーセージに飽きちゃった方、ぜひお試しください。 (^^)/


ラップでくるむとこんな感じ。
これをグツグツ茹でるのです。


茹でてラップをはずしたものを
フライパンで焼くとこうなります。

◆ 3月16日(土) 玄海

新宿にある「玄海」。鶏の水炊きの専門店である。
今から8年程前。大学の研究室にいた頃、中国文学の学会(全国大会)があった。その研究室のスタッフの1人だった私は、学会のお手伝いに奔走した。そして学会は終わり、その慰労会ということでこの店に連れて行ってもらった。
当時、「水炊き」といえば昆布などでとった出汁に鶏肉と野菜を入れて煮たものをポン酢をつけて食べる、という認識でしかなかった。鍋物の中では最下層の1つというイメージであった。「なんだ〜、あんなに一生懸命がんばったのに鶏の水炊きか〜」という失望とともに訪れたのが「玄海」であった。
ところがそこで食べたものは、今まで想像したことのない水炊きだった。まずは懐石料理仕立てで先付から出てくる。煮物、焼き物などが出てくる中での鶏鍋だった。スープは白濁し、こってりと濃厚。そして、普通の水炊きと一番違うのは「鶏しか入れない」ということだった。「野菜を入れるとスープが薄まり、他の味が入ってしまう」というのがその理由なのだとか。骨付きの鶏肉はやわらかく、骨からホロリと外れる。本当に感動した食べ物の1つがここの水炊きなのだ。
あれから8年経ったが、自分で予約して自分でお金を払って食べる勇気はなかった。ところが今年、税金がどっさりと還付されたので「これもいい機会」と、思い出と憧れの「玄海」に出かけていったのであった。
久しぶりに門をくぐり、部屋に案内される(ここは全て個室)。部屋からは坪庭が見える。今回予約したのは9000円のコースで、7品が出てくる(7000円では6品、11000円では8品出る)。さらにiモードのクーポン使用で地鶏の唐揚げがサービスされる。出てくる料理はどれも上品で、見ているだけで春を感じるようなものばかり。菜の花、たらの芽、梅、桃…… そして真打水炊きの登場だ。白く濁ったスープの中で静かに煮える鶏肉。肉はポン酢につけて食べる。そしてスープはあさつきを浮かべ、すりおろしてから蒸したにんにくを混ぜて啜る。このスープがおいしい。何杯でもおかわりしたくなる。鶏の旨みがギュッと濃縮されたスープ。あえてたとえるなら臭みのないとんこつスープ。
そして最後、別料金で雑炊と抹茶アイスを注文。合計10品をたいらげた。8年ぶりに再会した玄海の水炊きは、思い出の中のアノ味と変わらないおいしさでした。


スープは白く、食べ進んでいくうちに
どんどん煮詰まってさらに濃厚になります。


スープにあさつきを浮かべて。
私は6杯はおかわりしました。


鶏肉はポン酢ともみじおろしで。
結構あっさりしてます。


最後の雑炊とお新香。
鍋の最後はやっぱりこれですね。

◆ 3月17日(日) 菜の花を探して

春である。東京は桜の開花宣言も出た。しかしこの「開花宣言」という言葉。少しおかしくはないか? 「ポツダム宣言」「独立宣言」に代表されるように「宣言」というものは「これから○○するぞ!」という意思表示をするときに使うものではないのか? 「桜の開花宣言」と言った場合、「これから桜を咲かせるぞ」という意気込みを示すものになるのではないのか。桜の場合はこっちがどうこうしようと思わなくて勝手に咲いてしまうものである。そういうときにこちらの意思を示す「宣言」などという言葉を使っていいのであろうか? と、まあ、そういう話はおいといて。
春になったら菜の花である。今日は菜の花づくしのお弁当を持って東の方へと菜の花探しに出かけた。途中、アクアラインを通ったので「海ほたる」で休憩。あれこれ試食をして楽しいひとときを過ごす。
続いて千葉のマザー牧場へと向かう。私は知らなかったが、ここにはかなり広い面積の菜の花畑があるというのだ。
そしていよいよ菜の花との対面。本当に菜の花を敷きつめたような菜の花畑。ここで広げるお弁当は、春風の味がしました。マル。


海ほたる名物のあさりまん。
はっきり言って不味いです。 (^^;


菜の花の絨緞の上で
菜の花が揺れていました。


満開だと思ったら、
これから咲く蕾もありました。


とにかく黄色・黄色・黄色。
これが春の正しい風景です。

◆ 3月18日(月) 大捕り物帳

昨夜菜の花探しから帰ってきたらモアナがいなくなっていた。朝、私がケージの扉を閉め忘れたのが原因だ。ケージの中には影も形もない。どこに行ってしまったのか、全くモアナの気配はない。部屋中をひっくり返して捜すこと1時間。タンスの裏、本棚と壁の間、冷蔵庫の後ろ…… モアナは全く音を立てない。一体どこに行ってしまったのか、考えられるところを全て探し尽くしてもモアナは見つからなかった。
こうなったら持久戦である。まずはケージの前に水とごはんを用意する。モアナのお気に入りの巣箱(本当はトイレ)も用意する。そして部屋の電気を消してじっと待つ。暗くなれば起きてきてうろつき始めるはずだ。そこで食べ物のにおいを嗅ぎつければ、間違いなくケージの前に戻ってくるはず。
電気を消して息を潜める。23時…24時……1時半……2時半………3時半………… まだモアナは動き出さない。そして5時半を少し過ぎた頃、夢うつつの中でカサカサという音を聞いた。ハッと目を覚ましてもう一度聞く。間違いない。カサカサパリパリという音が聞こえる。場所はケージの前。真っ暗な中でケージまでたどりつき、白くて動くものを発見。そう、モアナである。しっかり捕まえてケージに戻す。5時40分、捕獲完了である。
それにしても、一体どこに隠れていたのだろうか。その答えはモアナだけが知っている。

◆ 3月22日(金) 勉強三昧

20日から2泊3日で勉強会の合宿に行ってきた。勉強会の合宿といっても、怪しいセミナーの類ではない。大学を卒業したときから参加している「説文会」という研究会で、月に1〜2回集まっている。何を研究しているかというのは難しい話になってくるのでやめておくが、要するに『説文』という中国の書物を研究しているわけだ。
去年秋にも軽井沢でお勉強会を開いたが、今回は江ノ島である。初日から(というより、家を出るときから)熱があった私にはかなり辛かったが、1日目は夕食後の午後7時半から12時まで、2日目は朝食後の9時半〜12時45分、午後の2時半から6時まで、さらに8時から12時まで、たっぷり勉強した。おかげで頭の中は『説文』でいっぱい、「解説文」などという言葉を見ると「解“説文”」と読めてしまうほどである。
今日は昼頃都内に戻ってきたので、新宿でちょっとお花見。いつの間にか桜は満開。新宿御苑は大勢の花見客でいっぱいでした。


稲村ガ崎の浜辺。
サーファーでいっぱいでした〜


新宿御苑の桜。
今が満開、見頃です。


御苑の桜は種類が多い!
ヤマザクラ、オオシマザクラ……


これも桜。
紅い色でびっくり。


花より団子のモアナ様。
(新宿御苑はペット持込禁止です。。)


どこかで見た風景。
・・・・・・・・・・・・花札?

◆ 3月25日(月) 二階建ての怪

今年に入って、駅前の空き地に囲いができた。周りにあった放置自転車はきれいに撤去され、囲いの中では着々と工事が進んでいった。そして囲いの取り払われた後には二階建ての建築物が出来上がっていた。
空き地に突如出現した二階建てに困惑の表情を浮かべて通り過ぎる人々。大方の通行人は「通り道にはだかる迷惑なモノ」や「できればなかったものとして無視すべきモノ」という顔で知らぬ素振りを通している。しかし、中にはあからさまに興味津々な態度を示し、「ここ、何ができるのかなっ」と放言してはばからない者もいた。
さて、この二階建て、私の見たところ雰囲気からして一般住宅ではなく、店舗として利用されるようだ。外観からして飲食店であることは間違いない。かといって高級フレンチなどが開店するような土地柄でもないから、ファミリーレストランかファーストフード店であろう。
そしてある日、そこにはドトールの看板がぶら下がっていた。開店は3月20日。これで我々住人の疑問も解決されたわけで、誰もが一様に安堵の表情を浮かべていた。しかし私にはまだ解決されねばならないもう1つの疑問があった。確かにこの建物はドトールの店舗らしい。しかし、外から見える範囲で言うと、1階と2階は全く分断されているのだ。つまり、1階の入口と2階の入口がそれぞれ別にあり、2階への階段は2階への入口からしか通じていないようなのだ。ということは、1階はドトールだとして、2階部分は一体何になるというのか? 2階への入口にはカウンターらしきものがあり、カラオケボックスでもできそうな雰囲気なのだが、看板は全く上がっていないのだ。
そして3月20日。ドトールの開店日。私はこの店に行ってみた。やはりドトールは1階部分を占めていて(「禁煙席もあります」ということだったが、禁煙席は全60席のうちのわずか8席で、すぐ隣が喫煙席なのでほとんど意味はなかったが、それについては今言及しないことにして……)、結局2階へと続く階段は見当たらないのだった。
そしてそれから5日経った今日もまだ、2階部分は電気がついておらず、一体ここは何に使われるのか全く分からないのだった。実に怪しい二階建てである。

◆ 3月26日(火) パン大好き!

今日の夕食はパンである。そう、いつものようにサンドイッチ。今日の具はハム&レタスと、ハム&水菜である。
実を言うと、ハムもレタスも水菜も全て残り物である。ハムは数日前に使った残りだし、レタスは先週買ったもの、そして水菜は昨日の残りなのだ。パンだけは贅沢をして、神戸屋で今日買ってきた。
パンはおいしい。おいしいパンは幸せを運ぶ。サンドイッチは幸せの中でも上位ランクに位置すると思う。
あなたの幸せは何ですか?


サンドイッチはおいしいね。

◆ 3月27日(水) 雨の水曜日

昨日、今日と雨が降り続いている。先週はあんなに暖かかったのに、今週はとても寒い。我が家のワガママ女王様であるモアナも「元トイレ現巣箱」にもぐり込み、ティッシュのお布団にくるまって眠っている。
こんな雨の日は外に出るのも億劫である。しかし、私には1つ全うしなければならないミッションがあったのだ。それは……自転車を買いに行くこと! ここ数年自転車のない生活をしていたが、ちょっと買い物に行くのにも自転車があれば便利というものだ。今朝の新聞広告によれば、近所のスーパーで予約販売ではあるけれど、1台が9800円だという。しばらく前から自転車の購入は検討していたので、衝動買いではないのだ(念のため)。
そういうわけで、雨の中自転車を買いに行ってきました。届くのは4月10日頃だそうです。うふっ

◆ 3月28日(木) カレー三昧

私はカレーが大好きだ。ごはんで食べるカレーも好きだし、ナンで食べるのも好きだ。1週間カレーが続いても大丈夫だ。そう、三度の飯よりカレーが好き(あれ? 変かな?)なのだ。
そんな私の憧れの聖地「横濱カレーミュージアム」に今日初めて足を踏み入れた。ビルの7〜8階がミュージアムになっていて、昔のカレーCMや、カレーのパッケージが展示してあったり、レストランでカレーを食べ歩くこともできるのだ。
現在オープンしているカレー屋は「
スパイスの秘境(インドカレー)」「せんば自由軒(大阪名物カレー)」「ハヌマーン(インドカレー)」「エチオピア(インドカレー)」「ぐーるMAN(よこすか海軍カレー)」「パク森(オリジナル和風カレー)」「トプカ(インドカレー&欧風カレー)」の7つ。今日はそれぞれの店のおすすめカレー(お試しハーフサイズ)を制覇する作戦だ。
まずは大阪で有名な「せんば自由軒」。ここはごはんにカレーを混ぜてフライパンで炒めたものに生卵を落としてある「インデアンカレー」が名物だ。ソースをかけて混ぜて食べるのがポイント。これは市販のレトルトカレーに飽きたときに試してみたい食べ方である。
続いて「ハヌマーン」のマトンカレー。ライスにもスパイスが混ぜ込んであって、なかなか風味がよい。これはこれで正統なインドカレーという感じだ。
その次が「パク森」のパク森カレー。う〜む。これがいけなかった。レギュラーサイズなら辛口があるが、お試しサイズでは普通のみの提供となる。玉ねぎ、リンゴ、(邪悪な)バナナなどを煮込んで作った甘い甘〜いカレー(私はバナナが嫌いである)。甘すぎて水をガブガブ飲んでしまった。このカレーのことは早く忘れたいので次に行く。
最後が「エチオピア」の野菜カレー。お試しサイズはビーフカレーとチキンカレーのみだったので、禁断のレギュラーサイズ登場となった。「当店の甘口は普通の中辛に相当します」という自信作(?)。クローブの香りも豊かに、野菜たっぷりの大辛(甘口・中辛・辛口・大辛がある)を堪能した。
残るは「スパイスの秘境」と「ぐーるMAN」「トプカ」である。あと1回来れば制覇できそうな勢いの自分がコワイ。


「せんば自由軒」のインデアンカレー。
お試しサイズ500円。


「ハヌマーン」のマトンカレー(極辛)。
お試しサイズ500円。


「パク森」のパク森カレー(普通)。
お試しサイズ500円。


「エチオピア」の野菜カレー(大辛)。
レギュラーサイズ950円。

◆ 3月31日(日) 筍ご飯

毎年この季節の恒例行事は「筍ご飯作り」である。別に夏や冬に作ってもいいのだけれど、何となく春に作ってこそおいしい気がする。
筍ご飯を作るときは一度に3合のご飯を炊き、余ったものはおにぎりにして冷凍しておくのがいつものやり方。ただ、私の家の炊飯器は3合炊きなので、米を3合使うと具が入らなくなる。だから具は別に煮ておいて、炊きあがった白米に混ぜる方法を取る。
今日の筍ご飯も上々の出来上がり。木の芽があれば完璧なんだけどなあ。


今日もおいしくできました。

 


 

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